エジプト内閣改造、野党勢力が初入閣
2011年02月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプト、野党から初の入閣

2011年02月21日付『クドゥス・アラビー』

【カイロ】

エジプト国営通信社の中東通信(MENA)は日曜日、野党のリベラル政党「ワフド党」のメンバーが観光大臣に任命されたと伝えた。これは前例のない措置である。

同通信社によれば、ワフド党のムニール・ファフリー・アブドゥンヌール幹事長が作業推進内閣のポストを受理し、ミフワルTVに対して「変革を正しい方向に向けるために、このポストを受理することは愛国的義務である」と語ったという。

また同氏は、「現在の憲法は時代に追い越された」と述べて、次に選出される大統領には憲法を変えてほしいと訴えた。

エジプトのフスニー・ムバーラク大統領は民衆蜂起によって2月11日に政権を追われ、軍に政権を譲った。軍は早急に選挙を実施して民政を復活させると約束している。

また中東通信は、ヤヒヤ・アル=ガマル氏が副首相に任命されたとも伝えた。

さらに、情報大臣のポストは廃止されることになった。前任の情報大臣、アナス・アル=ファキーは一連の抗議行動にたいする政府系メディアの「偏向報道」のために反政府勢力から広範囲な批判を浴び、現在取り調べを受けている。

文化大臣にはムハンマド・アッ=サーウィーが任命された。サーウィー氏はカイロで人気の文化センターのオーナーである。また、ジョルジット・ケッリーニーが移民相に、アフマド・ガマールッディーンが教育・高等教育相に、アムル・サラーマが科学研究担当相にそれぞれ任命された。

Tweet

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:21584 )