レバノンで宗派主義体制打倒を求めるデモ続く
2011年03月18日付 Al-Nahar 紙
8日も14日もない。俺たちはレバノン国民だ
8日も14日もない。俺たちはレバノン国民だ

■ 宗派主義体制打倒デモ続く
■ 今日、国会前で座り込みへ

2011年03月18日付『アル=ナハール』

サリーム・フッス元首相は、今日午後6時、レバノン内務省前の路上で座り込み行動をする人々のテントを訪れる。宗派主義に反対する動きと連帯するためだという。

内務省前で座り込む若者たちは、夜の音楽イベントを呼びかけており、それに先立つ午後3時には、「レバノン社会における宗派主義の危うさ」という題目の集会を開く。この集会では、ベイルート市内で行われた宗派主義の危険に関する世論調査結果が発表されるという。

昨日にはレバノン大学社会学部で統計学を教えるムスタファー・スライマーン教授が、路上座り込み行動への参加者が宿泊するテントを訪れた。そこで教授は座り込み参加者に向け、宗派主義体制反対・汚職追及・挙国一致内閣などについて、同学部の学生が行った統計の結果を説明した。

また「非暴力・非宗派主義青年市民連盟」も今日、レバノン国民に一様に適用される家族法が制定されるまで、レバノン国民議会前で座り込みをしようと呼びかけた。座り込みは24時間体制で、途中、5時半になったらナジュメ広場にテントを張り、法律成立まで続けられるという。[訳注:宗派ごとに適用されるのではない、市民的な家族法の制定が、異なる宗派間の結婚を法的に可能にするなど、宗派主義を克服するために必要だとする考え方に基づいた動き]

一方、ナバティーヤ[レバノン南部]では、「宗派主義体制打倒運動」の若者たちがハサン・カーミル・アッ=サバーフ公立高校前で座り込みを行い、国内公教育からの要求、とりわけ[教育省からの支払いが遅れ、学校運営に支障が出ている]公立学校基金への国庫分担金の支払い要求を支持する考えを表明した。そして「教育機関も憲法上の機関も、公的な機関全ての機能を低下させている諸悪の根源である宗派主義体制を打倒せよ」とあらためて主張した。

50人近い若者が、公立学校基金宛てに支払われるべき小切手を模した図柄で、支払い期日の欄には「追って決定」と書かれた横断幕を掲げた。一方で参加者らは、日曜日に行われる予定のサースィーン広場から内務省に向かうデモ行進へのさらなる参加を呼びかけるビラを配った。

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