アンカラ・コンヤ1時間半高速列車、5月開業
2011年03月30日付 Radikal 紙


トルコ国営鉄道(TCDD)アンカラ-コンヤ間の高速列車は、4月に試運転を終え、5月からの開業を予定している。

トルコ国営鉄道総局は、アンカラ・コンヤ高速列車(YHT)の試運転を4月に終え、5月に開通させる予定だ。トルコで二つ目の高速列車となるアンカラ・コンヤ間の路線での試運転は1カ月以内で完了する。この路線は時速250㎞に対応する複線の電気鉄道で、信号設備も備えており、5月中旬には開通する。試運転は「ピーリー・レイス」という名の試験列車でイタリアの専門家達によって行われ、特に寒い季節である1・2月に行われるよう計画された。昨年12月に始まった試運転は通常3カ月で完了するとされていたが、悪天候のために工程が少し延長した。しかし専門家チームは、試運転の最終段階まで到達した。試運転が4月に完了するので、5月前半にはアンカラ・コンヤ間において乗客を乗せての運行を開始させる予定だ。この高速列車の切符は、はじめ宣伝価格で発売される。さらに、時速250㎞まで出せる4つの新高速列車車両が用いられる。トルコ国営鉄道総局は次の段階として基礎が時速350㎞まで対応するよう作られた路線で、最高時速300㎞の列車の運行を計画している。この列車の運行が開始されれば、アンカラ・コンヤ間の距離は時間にすると1時間15分から1時間ほどに短縮される。アンカラ・コンヤ高速列車は初め2時間に1本の割合で一日に10往復の運行予定であるが、その後の工程でアンカラ・エスキシェヒル高速列車のように1時間に1本での運行に調整されるだろう。またトルコ国営鉄道総局は、このプロジェクトの一環としてコンヤ駅を改築している。同総局はコンヤ駅周辺の再開発を進め、特に高速列車が発着するホームやその周囲の環境を整えている。同時に、エスキシェヒル・コンヤ間でも高速列車の運行を実現させるために準備を急速に進めている。この路線では最初、2つの高速列車車両の運行が計画されている。

■プロジェクト

トルコ国営鉄道総局は、このプロジェクトでコンヤとアンカラをイスタンブルやイズミルへも高速列車により結ぶ。アンカラ・コンヤ間の総距離は306㎞で、そのうちアンカラ県ポラトル郡からコンヤまでの総距離が212㎞であり、このプロジェクトで敷設されるアンカラ・ポラトル間の線路のうち94㎞分を、アンカラ・イスタンブル高速列車プロジェクトが占める。アンカラ・コンヤ高速列車プロジェクトは、2006年7月8日基礎工事に着手し、2009年7月に線路の敷設が開始され、全てトルコの会社やエンジニア、労働者達によって進められた。アンカラ・イスタンブル路線の、ポラトルから分離して南へ直進するアンカラ・コンヤ高速列車プロジェクトにより時速250㎞まで対応する複線の電気鉄道で、信号設備も備える、最新技術を用いた新しい鉄道が建設された。アンカラ・コンヤ高速列車プロジェクトは、建設中のアンカラ・イスタンブル高速列車プロジェクトと来年以降の建設が計画されているアンカラ・イズミル高速列車プロジェクトと今後統合される。プロジェクトによりアンカラ・コンヤ間の普通路線で10時間半、高速道路で3時間以上かかる道のりが、1時間15分に、エスキシェヒル・コンヤ間は1時間半に、コンヤ・イズミル間においては3時間半に短縮されるだろう。

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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:21980 )