シーア派の宗教的権威ら、バーレーンでの市民の殺戮に抗議
2011年04月07日付 Jam-e Jam 紙


イスラーム教徒、なかでもシーア派住民に対するバーレーン政府の犯罪行為に抗議する宗教関係者らの集会が、昨日五人のシーア派最高権威が参加する形で、ゴム、テヘラン、そしてマシュハドの各都市で開かれた。

 ゴムで開かれた宗教関係者らによる抗議集会に参加したのは、アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー、サーフィー=ゴルパーイェガーニー、ショベイリー=ザンジャーニー、ジャヴァーディー=アーモリー、ヌーリー=ハメダーニーの五名の大アーヤトッラーたちである。彼らの他に、アーヤトッラー・マフダヴィー=キャニー専門家会議議長もテヘランにある神学校の生徒や教授らを集めたマルヴィー学院での集会に顔をみせた。

 ゴムではまた、神学校協会の理事を務めるアーヤトッラー・モグタダーイー、ゴムの金曜礼拝導師を務めるアーヤトッラー・ホセイニー=ブーシェフリーやホッジャトルエスラーム・サイーディー、革命防衛隊最高指導者代理代行のホッジャトルエスラーム・ゾンヌールらが、大モスクで行われた集会に参加し、バーレーン体制による人民への犯罪行為を非難した。

 朝10時から始まったこの集会で、ウラマーたちやゴム神学校の教授・神学生たちは、覇権主義的な列強やアメリカ、ならびにシオニスト体制の支援の下、一部のイスラーム諸国の指導者たちによって無辜の市民らが野蛮にも殺戮されたことを非難した。彼らはその上で、シュプレヒコールを上げながら、バーレーンをはじめとするイスラーム諸国の虐げられしムスリム諸国民への共感と確固たる支持を表明した。

 イラン国営放送報道センターによると、テヘラン州の神学校に通う神学生や教授らは、昨日の午前の授業を取止めて、マルヴィー学院で集会を開き、バーレーンで起きた民間人の殺戮を非難した。

「イランはイスラームによって救われた」

 アーヤトッラー・ジャヴァーディー=アーモリーはゴムでの集会の折に、「中東の暴虐なる為政者たちはムスリムが暮らす国々から去れ」と述べた上で、「今日、抑圧諸国とシオニズムは互いに連携して、イスラームへの嫌悪感とイランへの恐怖心を世界に植え付けようとしている。なぜなら、彼らはイスラームこそイランを救ったということを知っているからだ」と語った。

 同氏はさらに、「敵どもは、イスラームは中東だけでなく、人類社会を救う力を持っているということを知っている。だからこそ、まずはイランに対して、そして次に、立ち上がり始めた中東のムスリムたちに、戦いを挑んだのだ」と指摘した。

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( 翻訳者:多田直輝 )
( 記事ID:22131 )