ハーイェリー=シーラーズィー「イスラームをノウルーズの祭事と一緒に輸出することはできない」「イラン的イスラームなるものが世界中に広まれば、イスラームは分裂する」
2011年04月11日付 Mardomsalari 紙

ファールス州選出の最高指導者専門家会議議員である同師は、「最高指導者はつねに、体制の責任者たち、特に大統領と政府の強化を意図しておられる。ウラマーたちも最高指導者と同様の考えである」と語った。

ISNA(イラン学生通信)によると、アーヤトッラー・モヒーオッディーン・ハーイェリー=シーラーズィーは「シーラーズ闘う宗教指導者協会」の1390年(西暦2011年3月21日〜)最初の会合で、以下のように述べた。「イスラームをノウルーズの祭事と一緒に、〔世界に向けて〕輸出することはできない。ノウルーズは〔イランの〕古くからある国民的祭事であり、世界中に広まっていくこと自体は良いことである。しかしこのような作業〔=ノウルーズを世界に広めること〕を、イスラームに関連付けて行うことはできない」。

 同師は次のように続けた。「国民的行事であるノウルーズに、イスラーム色をつけるべきではない。イラン的イスラームが世界に広まれば、イスラームが分裂する要因となり、そこからイラン的イスラーム、アフガニスタン的イスラーム、トルコ的イスラーム、アフリカ的イスラームなどが生まれてしまう」。

 ゴムの神学校で道徳の教師を務める同師は、イスラームを寸分たりとも変えることなく、そのままに伝えていくべきであると述べたうえで、「〔‥‥〕ウラマーたちを、政治的な論争の場に引き入れようと画策している者がいるが、こうした計算された策略の罠にかからないよう、十分に注意すべきである」とした。

 また同師は、「彼らは、〔一部の〕ウラマーに支持されていることを示すことで、自分たちの行為を、立派なものであるかのように見せびらかそうとするような人々である〔‥‥〕」と加えた。

 シーラーズ金曜礼拝師を以前務めていた同師は、大統領が某側近〔=マシャーイー大統領事務所長〕に影響されていると一部で言われていることについて言及し、次のように続けた。「そんなことはない。大統領は国民に奉仕し、国民が抱える問題を解決することに熱心である。アフマディーネジャード氏は、宗教指導者の考えに最も近い考えを持つ人物だ」。

 アーヤトッラー・ハーイェリー=シーラーズィーは、「最高指導者はつねに、体制の責任者たち、特に大統領と政府の強化を意図しておられる。ウラマーたちも最高指導者と同様の考えである」と述べ、さらに「最高指導者へのこうした愛は、神と時のイマーム〔=お隠れの第12代イマーム〕から発せられたものである。神が預言者や清浄なるイマームたちに与えた愛は、最高指導者、そして大統領にも与えられているのである」と語った。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:22197 )