大統領「イラン国民の才能を語ることはナショナリズムではない」
2011年04月20日付 Jam-e Jam 紙

 大統領は、イランは世界の諸国民を啓発する模範へと変わらなければならないと強調し、「イランは世界の人材の宝庫である。こう言ったからといって、ナショナリズムを意図しているわけではない。そうではなく、神の恩寵と神への感謝、そして〔人類に対するイラン国民の〕責任を述べているにすぎない」と述べた。

 イラン国営通信(IRNA)の報道によれば、マフムード・アフマディーネジャード氏はテヘラン大学先端科学技術学部にて開かれた同学部の開設式において、イラン国民の高邁なる思想や高潔さを賛美し、「人類による学問、文化、文明の産出におけるイランの貢献は他に類例が無く、イランほど学問の産出で世界的に賞賛にあたいする仕事を成し遂げた国民はいない。このことは、世界のあらゆる歴史家や識者が一致して認めている」と述べた。

 大統領は、イランが〔他の国々に〕インスピレーションを与える立場を獲得したのは、イランの大地が歴史と信仰、受容力、そして神の力に恵まれ、またイラン国民という比類なき才能が手近にあったためであるとした。その上で、イランを地域のモデル国家とするために「イラン発展20年ビジョン」において描かれた〔今後イランが到達すべき〕位置について触れ、「〔20年という〕目標よりも早く、想定された地点に到達できると私は信じている」と語った。

イラン国民は写真を一枚見ただけで機械を作ることができる

 大統領は演説の別の箇所で、式の初めにテヘラン大学の学長から示された、イランの科学的進歩・指標に関する統計データについて言及し、「提示された統計データから分かるのは、イランの飛躍は近年、年を追う毎にその程度を増している、ということである。このことは吉報と理解すべきものであり、他に類のないイラン国民の才能を証明するものである」と語った。

 同氏はさらに「ある機械の写真を見ただけで、それを作ってしまうような国民は、世界的にも珍しいが、こうした驚くべき才能がイラン国民にはあるのである」と続けた。

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( 翻訳者:斉藤美海 )
( 記事ID:22296 )