イラン・エジプト両外相、インドネシアで会談へ
2011年04月30日付 Jam-e Jam 紙

カイロにあるイラン・イスラーム共和国の利益代表部の所長は、インドネシアのバリで開催予定の非同盟諸国運動(NAM)会議の合間を縫う形で、イランとエジプト両国の外相が会談を行うことを明らかにした。

 メフル通信の報道によると、モジタバー・アマーニー所長は、「エジプト外相の発表によると、エジプトのナビール・アル・アラビー外務大臣とイランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、インドネシアのバリで開催予定の非同盟諸国運動外相会議の合間を縫う形で会談する予定だ」と語った。

 同氏はこの会談の時期について、ホルダード月初旬〔西暦5月下旬〕だとし、非同盟諸国会議の機会にイランとエジプト両国外相が会談することは特別なことではないと述べた上で、「エジプトは非同盟諸国運動の議長国であり、イランは次期の議長国だ。つまり、前議長国と現議長国のトップによる会談は、いつも行われていることなのだ」と指摘した。

 しかしながら、エジプト側がイランとの国交樹立の用意を表明し、またイラン側もこうした関係を歓迎している中、サーレヒー/アラビー両外相の会談では、二国間の関係拡大について意見交換が行われることが予想されよう。

 イランは30年前、エジプトがシオニスト体制と平和条約を締結〔※1979年〕したことを理由に、同国との国交を断絶した。こうした流れはムバーラク前大統領の退陣まで続いたが、その後、両国は国交再開の用意があることを表明している。

カタール、国交回復を支持

 こうした中、カタール首相は、イランとエジプトの間で国交が樹立されることはペルシア湾岸諸国にとって有益だとした上で、カタールはこれ〔=イランとエジプトの国交回復〕を支持すると強調した。

 カタールのハマド・ビン・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外相は、エジプトのイサーム・シャラフ首相との共同記者会見で、「カタールは、エジプトとイランの間で外交関係が樹立されることを支持する。ペルシア湾岸諸国はいずれも、テヘランに大使館を構えている。エジプトがイランと〔外交〕関係をもつことは、湾岸諸国にとって有益であり、害にはならない」と述べた。



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( 翻訳者:齋藤奏恵 )
( 記事ID:22422 )