情報相「我々にはビン・ラーディンがしばらく前に死んでいたことを示す、信頼できる証拠資料がある」
2011年05月09日付 Jam-e Jam 紙

情報相は昨日、閣議の傍らで「ビン・ラーディン殺害の主張は、中東地域で広がるイスラームの目覚めを影の薄いものにするためのものである」と強調した。

 ホッジャトルエスラーム・ヘイダル・モスレヒー氏は、「ビン・ラーディンはしばらく前に病気で死んだことを示す精確な情報、信頼に足る正確かつ注目に値する証拠資料を我々は手に入れている。アメリカは〔自国内に抱える問題を他に〕転嫁するために、ビン・ラーディン殺害を主張しているにすぎない」と語った。

 情報相はアメリカによるビン・ラーディン殺害について、「もし本当にアメリカの軍・諜報機関がビン・ラーディンを捕らえた、または殺害したというのなら、彼の遺体を海に捨てるのではなく、むしろ遺体を公表するべきだろう」と述べた。

 同氏は「イランの情報機関がリーギー(テロ組織ジョンドッ・シェイターン(悪魔の軍)の指導者)を捕らえた時、彼の画像を世界中の人々に公表した。我々が確信しているところでは、彼ら〔=アメリカ〕はこうすることで〔=ビン・ラーディン殺害を喧伝することで〕、地域に広がる覚醒のうねりを影の薄いものにし、自らが握るメディア独裁によって、世論の雰囲気を逸脱させようとしているのだ。これは注目に値する事実である」と加えた。

 同氏はさらに、次のように続けた。

今回のプロパガンダは、アメリカ〔大統領〕選挙をめぐる状況を〔自らに有利な形で〕整えるためだった、という点で注目に値する。経済的問題を抱え、また〔景気も〕きわめて脆弱であるにもかかわらず、メディア独裁によって世論の逸脱させ、世界の人々の注意を別の方向へと向けさせようと企てているのだ。

 モスレヒー氏はイラン西部で活動するテロ組織について、記者からの質問に答える形で、「国の西部には様々なグループがいるが、それらは革命初期よりイスラーム体制に対決姿勢を示し、無駄な努力をしているグループの残党である」と説明した。

 同氏はテロ組織ジョンドッラー(神の軍)の残党の活動についての質問には、「リーギー指揮の下で活動していたテロ組織ジョンドッラーには、もはや実体は存在しない」と明言した。

 情報相は最後に、昨日のマフムード・アフマディーネジャード大統領主宰の閣議について、良好な会議だったと述べた。

Tweet

Tweet
シェア


関連記事(国防相、ビン・ラーディン殺害に疑問)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:22445 )