国防相、ビン・ラーディン殺害に疑問
2011年05月05日付 Mardomsalari 紙

国防軍需相はウサーマ・ビン・ラーディン死亡をアメリカが主張していることについて、「アメリカは今回の出来事で成功を収めるべく努力したが、もし報道や周辺的な事柄に注意するならば、実際には大いなる失敗であったことが分かるだろう」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、アフマド・ヴァヒーディー司令官は閣議の傍らで、次のように述べた。

アメリカはビン・ラーディン殺害ないしは逮捕を口実にアフガニスタンに侵攻し、また同じ口実でイラクにも行き、パキスタンでも戦闘を行った。一部の統計では、この地域で100万人以上が死亡したとされ、1兆ドルの戦費をかけて、10年間にわたりこの地域に戦争を強いた。問題は他にもある。1人の人間を殺害したい、ただそれだけのために。

自分たちが主張するほどの力など、アメリカにはあるのだろうか?彼らはこの人物1人を殺害するために、この地域にこれほどまでの損害を強いたが、その一方で彼の殺害に関する報道には疑わしい面がいくつもある。アメリカはなぜビン・ラーディンを海に投げ捨てたなどと主張しているのか。彼らはなぜ殺されたのがビン・ラーディンなのかそうでないのかを、公正中立なオブザーバーに確かめさせなかったのか。その他、今回の出来事にはさまざまな疑問が出されているのである。

 国防相はまた、「アメリカは戦略上の問題で行き詰まりにぶち当たっており、今回の出来事から勝利を捏造しようとしている」と続けた。

 同相はさらに、アメリカは地域に居座り続けることで改めて消耗を余儀なくされており、ここから抜け出すための方法を探さざるを得ない状況に置かれていると指摘した上で、「〔ビン・ラーディンが〕殺害されたと言い張っている以上、彼らが地域に居座る理由はもはやない」と述べた。

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( 翻訳者:都甲佳奈 )
( 記事ID:22457 )