大統領「政府はヴェラーヤテ・ファギーフの防衛を自らの義務と考えている」
2011年05月09日付 Jam-e Jam 紙

「理性的・科学的なものに自らの仕事の基本を据えている政府にとって、占いをしているとか、ジンを操ろうとしているとかいった非難は、ジョークとしか思えない」

 昨日午後の閣議は、モスレヒー情報相をはじめ大多数の閣僚が出席するなか、アフマディーネジャード大統領を議長に執り行われた。国内の政治・メディア空間は、しばらくの間ざわついた状況に置かれていたが〔※〕、昨日の閣議は和やかでプロフェッショナルな雰囲気のなかで行われた。
〔※アフマディーネジャード大統領が情報相を「解任」したことに対して、ハーメネイー最高指導者が同相の留任を指示して以降、大統領と情報相が閣議で顔を合わせることがなかたったため、互いに避けているのではないかとの噂が立ったことを指す〕

〔‥‥〕

「政府がジン使いたちと関係しているという噂を聞いて、噴き出しそうになった」

 大統領は、「政府関係者はみな知識が深く、仕事の進め方も正確だ。彼らはヴェラーヤテ・ファギーフ〔※イラン・イスラーム共和国の統治理論「イスラーム法学者の監督」〕を真に防衛するべく努めている」と述べた上で、「この路線を、以前にも増してより堅固に継続することが必要だ。今日、ヴェラーヤテ・ファギーフを守り通すことは、政府にとっても大臣たちにとっても、一つの義務であるのだ」と語った。

 アフマディーネジャード氏は閣議において、「ヴェラーヤテ・ファギーフは〔お隠れになった〕《時のイマーム》の道を続けることを意味するものであり、数百年もの努力によって我々が手に入れた、偉大かつ貴重な遺産である。この政府〔=アフマディーネジャード政権〕はヴェラーヤテ・ファギーフとイスラーム的イランの高揚のために、全存在をかけて奉仕するつもりである」と述べた。

〔‥‥〕

 大統領は、政府の仕事に占い師が利用されているなどという迷信めいた噂が一部で流れていることについて触れ、次のように述べた。「政府では占い師やジン(悪霊)使いが利用されているなどという話が聞こえるが、ほとんどジョークや洒落の類いであり、噴飯物である。もし占い師やジン使いが役に立つのなら、どうして彼らは〔政権に仕えるのではなく〕自分たちで仕事をしようとしないのか」。

 アフマディーネジャード氏は「国を科学や理性、献身的努力によって建設することが必要だ」と強調した上で、「今日、成功を収めた一つの神的体制が世界のなかで輝き続けている。宇宙や核、バイオテクノロジー、経済、経営など、学術的分野の多くで、イランは優れた国々の一角を占めるまでになっている。イランは、語るべき言葉を持った国なのだ」と付け加えた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:今成加菜美 )
( 記事ID:22511 )