ラフバル議員、大統領への問責を防いだ人物として国会議長の名を挙げる
2011年05月14日付 Jam-e Jam 紙

 国会内の会派「宗教指導者派」の会頭は、国の政治的状況の混乱を批判し、「国会議長は、不浄で動揺した国の政治的雰囲気を鎮めるのに、重要かつ適切な役割を担ってきた。もし彼の配慮と知性ある対応がなかったら、国内の政治的雰囲気に不快な出来事が生じていただろう」と強調した。

 モハンマド・タキー・ラフバル氏〔※イスファハーン選出の原理派の国会議員〕はハーネイェ・メッラト(国会)通信とのインタビューのなかで、閣議での発言について触れつつ、「最近の国内の政治的事件を受けて、多くの議員が大統領の問責ないし喚問を検討するよう求めていたが、ラーリージャーニー氏〔国会議長〕は自らの配慮ある対応により、国会内の雰囲気を鎮め、国内の政治的状況がさらに動揺することを防いだのである」と語った。



※訳註:アフマディーネジャード大統領がモスレヒー情報相を事実上解任したことに対し、ハーメネイー最高指導者がその撤回を命じたにもかかわらず、アフマディーネジャード大統領が一時、これを無視する態度を示したことに関し、国会内ではアフマディーネジャード大統領の国会への喚問を模索する動きが生じていた。大統領が国会に喚問ないし問責されるような事態は、初代大統領で、後にフランスに亡命したバニーサドル氏を除いて存在せず、大統領の国会喚問はイランの国内政治が極めて緊張した状態にあることを示す。

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( 翻訳者:斉藤美海 )
( 記事ID:22600 )