「友愛住宅」の譲渡、早まる
2011年05月15日付 Jam-e Jam 紙

2万2千戸の友愛住宅が昨日、エスファハーンで完成

 昨日、政府高官2名が「友愛住宅」建設の進捗状況に関する最新情報を示し、この住宅の譲渡の流れが加速化していることを明らかにした。

 もしこれが現実のものとなれば、アンバランスな状況が続いて久しいわが国の住宅の需給バランスも多少改善し、住宅価格の適正化が図られることが期待できるだろう。

 これに関してモハンマド・レザー・ラヒーミー第一副大統領は昨日、「計画では、今後2年以内に、友愛住宅計画に登録した人全員に、持ち家が提供されることになるだろう」と発表した。

 イラン国営放送報道センターによると、同氏はエスファハーンで行われた2万2千戸分の友愛住宅の竣工式のなかで、「今現在、わが国では280万戸もの住宅が建設中であり、その内の100万戸は農村地域に建てられている」と述べた。

 ラヒーミー第一副大統領は、政府はこの計画を実行する中で土地を無償で申請者たちに分与していると説明した上で、「友愛住宅計画の実施によって、わが国の地価は以前の半分にまで下落している」とも語った。

 同氏は国の開発予算が2倍以上に増加したことを明らかにし、「政府は諸々の開発計画を国内で実行するべく、現在47兆トマーン(約3.7兆円)を割り当てている」と加えた。

 第一副大統領はまた、この竣工式の傍らで、ここ1年間で土地を食い物にする業者たちから3万平方メートルもの土地を取り戻したことを明らかにし、続けて、「政府は土地を食い物にする者たちの魔手を切り落とすまで、友愛住宅計画を継続していく」と述べた。

 ラヒーミー第一副大統領はさらに、政府が国内で暗躍する大規模土地業者たちの完全なリストを手にしていることを指摘した上で、「政府の規制によって、土地を食い物にする者たちは国有地に触手を伸ばすような行為を控えるようになるだろう」と加えた。

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( 翻訳者:須川美保 )
( 記事ID:22605 )