サーレヒー外相「イランとクウェート両国の大使、任地に復帰」
2011年05月19日付 Jam-e Jam 紙

サーレヒー外相は周辺地域歴訪の一環としてクウェートを訪れ、同国の首長と会談した。

 アリーアクバル・サーレヒー外相はクウェートのシャイフ・サバーハ・アル・アフマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ首長との会談の中で、バーレーンには軍事的問題解決の道は残されていないと強調した上で、バーレーン国民の平和的要求に対する同国政府関係者の自制のない行動を批判した。

 同氏は、バーレーンにおいて今日われわれが目にしている状況を批判した上で、現在の軍国主義的状況からバーレーンが脱し、政治改革という枠組みの中で同国国民が求めていることに向き合うことが必要だと強調した。

 (中略)

 サーレヒー外相はまた、マフムード・アフマディーネジャード大統領の挨拶の言葉を伝え、イラン・イスラーム共和国とクウェートの間の歴史的関係は堅固で信頼・協力・善隣関係に基づくものだと指摘した。

 クウェート首長もこの会談で、アフマディーネジャード大統領への暖かい挨拶の言葉を贈った上で、一部の誤解を取り除き、イランの立場を説明するために行われた、今回のサーレヒー外相によるクウェートとその周辺地域訪問に感謝の意を伝えた。

 クウェート首長はまた、地域に存在する問題から脱却するための適切な方法としての対話の重要性を強調して、「我々はイラン・イスラーム共和国の善意と同胞愛に満ちた目的を信頼している。われわれはイランとの関係が重要であると考えている」と付け加えた。

両国の大使、任地に復帰へ

 こうしたなか、イランのサーレヒー外相は、イランとクウェートの両国大使がそれぞれの任地に復帰することを明らかにした。

 サーレヒー外相はクウェートのジャースィム・アル・ホラーフィー国会議長との会談の後、記者団を前に、イランとクウェートの両国大使がそれぞれの任地に復帰することを明らかにし、「近々、両国によるハイレベルな共同委員会が組織されるだろう」と述べた。同氏はその上で、「この委員会では双方の問題が調査され、それについて何らかの決定が行われることになるだろう」と付け加えた。

 同相は、クウェートにイランのスパイ網が存在するとの主張について、「そのようなことはない」と強調、周辺諸国にイランが干渉を行っているという疑惑を否定した上で、「イラン・イスラーム共和国は近隣諸国すべてにとって安心できる隣人だ」と語った。

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( 翻訳者:田村佑輔 )
( 記事ID:22655 )