牛乳、生産されど消費されず
2011年06月26日付 Radikal 紙

トルコはミルク生産高が世界で15位であるにも関わらず、一人当たりの消費量は下位にランクインした。飲用乳の消費量の世界平均は、年間一人当たり103キロだが、トルコでは年間一人当たり26.2キロの飲用乳が消費されていた。

ミルクは生命の奇蹟と言われるほど多くの栄養素を含んでおり、人間の生活との関係は、人類の歴史と同じほど古くからのものである。何千年もそうであったように、今も人間の体が最も必要としている飲み物であり続けている。人間は5000年に渡ってミルクを飲んでいるのだ。

何世紀も健康に良い飲み物であると言われていきたミルクの良いところは、専門家によって何度も証明されてきた。専門家は、ミルクが含む全てのカルシウムとビタミンが多くの病気を防ぎ、さらには回復させること、そのため健康の面から多くのミルクを消費することが必要であると述べている。

奇蹟の飲み物であるミルクの生産において、トルコは世界で上位の国に入っている。

国家牛乳評議会の2011年牛乳報告書によると、トルコは世界第15位のミルク生産国である。これに対し年間の一人当たりのミルク消費量では下位にいる。

国連の見積もりによると、飲用乳の消費量は、世界で年間一人当たり平均103キロである。オーストラリア107キロ、カナダ92キロ、EU89.3キロ、アメリカ合衆国82.6キロ、イラン82.4キロ、アルゼンチン43.9キロであるが、トルコではたった26.2キロしか消費されていない。

報告書によると、世界のミルクの年間消費量は約7億300万トンで、総合生産の84%は牛乳である。2.2%が山羊乳で、山羊乳の59%分はアジアで生産されている。羊乳は総合乳生産の1.3%で、うち46%がアジアで、34%がヨーロッパで生産されている。

EUの年間ミルク消費量は約1億3500万トンである。EUで生産されるミルクの3.4%が粉乳、34.8%がチーズ、12.6%が飲用乳、12.1%がクリーム、23.7%がバターになり、13.5%がその他の方法で消費されている。

■5年で輸出90%増

トルコの2010年のミルク生産量は、前年比4%増の1300万トンとなった。そのうち92.36%は牛乳、5.85%は羊乳、1.53%が山羊乳、0.26%が水牛乳である。トルコで2010年に記録されたミルクのうち、1億900万トンが飲料乳、47万3千トンがチーズ、90万8千トンがヨーグルト、39万7千トンがアイランに加工された。

報告書によると、トルコのミルク生産はここ5年で8.3%の増加を見せ、同期間で乳製品の輸出価格は89.26%上昇した。トルコの乳製品輸出は2010年に1億6886万8千ドルに上がった。トルコは乳製品を94か国へ直接輸出しており、60.41%をチーズと凝乳が占めている。

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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:23039 )