マレクザーデ氏とパルヒーズガール氏、逮捕される
2011年06月25日付 Jam-e Jam 紙

国会国家安全保障委員会関係者「マシャーイー/バガーイー問題は現在調査中」

 かつて在外イラン人問題最高評議会の事務局長を務めたモハンマド・シャリーフ・マレクザーデ氏が、先週木曜日に逮捕された。

 マレクザーデ氏は数日前、アリー・アクバル・サーレヒー外相から外務省行政・財務担当次官に任命されたが、これに対し国会議員たちが反発、33名分の署名とともに外相の問責案が[国会運営委員会に]提出・受理される事態となっていた。国会議員たちはマレクザーデ氏に同次官職を委ねることに反対する理由について、同氏に金権疑惑があること、また同氏が「特別なグループ」〔=マシャーイー一派〕に関係していることなどを挙げていた。

 国会議員らのこうした反発を受け、マレクザーデ氏は次官の職を辞任、外相もこれに同意した。

〔‥‥〕

 マレクザーデ氏は第9期政権[※第1次アフマディーネジャード政権]では文化遺産観光庁次官を務め、第10期政権[※第2次アフマディーネジャード政権]では在外イラン人問題最高評議会の事務局長に任命された。外務省行政・財務担当次官への任命の後、辞任を表明した。

 マレクザーデ氏に加え、ファールス通信は先週の木曜日、アルヴァンド自由経済区のアリー・アスガル・パルヒーズガール代表が治安当局により拘束されたと伝えた。
[※訳註:アルヴァンドはイラン南部フーゼスターン州を流れる川の名前。一般に「シャットル・アラブ川」(イラク側の呼称)の名で知られる]

 元自動車観光協会代表のパルヒーズガール氏は、行政担当副大統領で「自由特区高等評議会書記」でもあるハミード・バガーイー氏の命により、アルヴァンド自由経済区の代表に任命されていた。

 パルヒーズガール氏とバガーイー氏その他数名は、エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏が第9期政権の誕生前、ラジオ・テヘランからテヘラン市文化芸術協会に転出した際に、自らとともに引き連れて行った人々に他ならない。

エラーヒヤーン氏「マシャーイー/バガーイー問題は現在調査中」

 国会の国家安全保障委員会のゾフレ・エラーヒヤーン委員はモハンマド・シャリーフ・マレクザーデ氏の逮捕について言及し、「マレクザーデ氏には、自由特区問題で金権疑惑が、また在外イラン人問題最高評議会の問題では安全保障上の疑惑があった」と述べた。

〔‥‥〕

 国会の国家安全保障外交政策委員会の委員は、「在外イラン人問題最高評議会をめぐっては、マレクザーデ氏に安全保障上の疑惑も取り沙汰されているが」との質問への回答の中で、次のように指摘した。

それについても、在外イラン人問題最高評議会に出席した招待客たちをめぐって、安全保障・諜報上の観点から極めて重要な問題が提起されていた。情報省も一部の悪名高い人物が招待されていることについて、相応の警告を発していたが、残念ながら同省の警告に注意は払われなかった。〔‥‥〕

 同氏はハミード・バガーイー逮捕の可能性が噂されていることについて、「これについては何も知らない。しかし彼についても、自由特区[での金権]問題が真剣に取り沙汰されている。とはいえ、彼の件がいかなる状況にあるのか、よくは知らない」と述べた。

 同氏はさらに、「大統領事務所長のマシャーイー氏についても、さまざまなことが言われており、彼に関連する疑惑はそれなりの手続きを踏んで[調査されて]いるが、しかし詳細については知らない」と述べた。

 エラーヒヤーン氏は続けて、「国会の憲法第90条委員会[※国をめぐる疑惑などを調査する委員会]は、バガーイー/マシャーイー両氏に対する一部国会議員の告発を受け、調査を行っているところである。証拠資料なども集められており、こうした流れは同委員会にて[最後まで]続けられるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:佐藤里佳 )
( 記事ID:23148 )