アフマディーネジャード「世界で起きているあらゆる運動は、《時のイマーム》の許可のもとにある」
2011年07月19日付 Mardomsalari 紙

 大統領は救世主マフディーによる救済を待つ行為について、「最高かつ革命的な行為として理解することが必要である。すなわち救済に至るためには、われわれ自身が運動を起こすことが必要なのだ」と指摘し、「マフディー待望とは、《時のイマーム》〔※終末の時に救世主マフディーとして降臨すると信じられている第12代イマーム〕が来るのをじっと待っていることだ、などと考えている者が一部にいるが、これはマフディー待望について最も逸脱した解釈である」と述べた。

 ISNAの報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日正午、シェイフ・サフィーオッディーン・アルダビリー遺跡群の世界遺産登録を祝う式典のなかで、《時の主》〔※第12代イマーム・マフディー〕の生誕日〔※シャアバーン月15日、西暦7月17日〕を祝った上で、次のように述べた。

イスラームの親愛なる預言者が神の召命を受けたことは、世の創造の時代から今までで最大の出来事である。預言者は天の全ての門を人類に開け放ち、全ての知、叡知、慈愛、恩寵、そして美を、地上にもたらした。偉大なる預言者はあらゆる神の恩恵の仲介者であるが、人類は様々な理由で、これまで〔神の人類への〕全慈愛を活用できずにきた。イスラームやその他の預言者たちの起こした運動が実を結ぶのを阻害してきたのは、主に狂信や硬直した思想、利己主義、怠慢、そして〔神の教えに対する〕反逆などであった。

 大統領は、ムハンマドの召命日に起きた大いなる出来事は、より大きな出来事とともに完成をみるだろうと指摘し、「歴代の預言者たちと同じ種類の人物、天に属し、あらゆる型から自由な人物が登場する必要がある。あらゆる障害、秩序、支配、そして利己主義を打ち破り、人類を完全に解放する人物が必要だ」と語った。

 アフマディーネジャード大統領は、第12代イマームの生誕日こそ、この輝かしき日の実現の吉兆に他ならないと述べ、「時のイマームは、全ての預言者の相続人であり、あらゆる善を受け継ぐ人物である。彼は、あらゆる神的性質の完璧な権化であり、神の知と英知と力を顕現させるだろう」と指摘した。

 大統領はさらに、「彼は神の代理として全世界を支配する者にして、神の恩恵の仲介者である。世界で起きているすべての動きは、時のイマームの許しの下にある。実際のところ、〔時のイマームが「お隠れ」になっているのではなく、その逆に〕我々が〔本当の世界から〕隠れされ、彼が顕在しているのである」と続けた。

〔‥‥〕

 大統領は、もし神のために努力をすれば、その者は時のイマームの後見の下に置かれるだろうと力説し、「すべての希望を絶望へと変える物質主義による闇の支配の時代にあって、偉大なるイラン国民は、冷徹な計算の上では勝利の可能性はゼロであるにもかかわらず、徒手空拳で世界の全物質主義諸国に対して立ち向かい、それに勝利を収めたのである」と胸を張った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:田村佑輔 )
( 記事ID:23347 )