バーホナル国会副議長「改革派には選挙に参加するようお願いしている」
2011年08月09日付 Mardomsalari 紙

 バーホナル国会副議長は「憲法を受け入れ、イスラーム共和国体制を信奉している者ならば、改革派の人物であろうと、〔次期国会〕選挙に参加できるし、絶対に参加すべきである。改革派に対して選挙に参加するようお願いするというのが、われわれの基本的立場である」と述べた。

 イラン労働通信によると、モハンマド・レザー・バーホナル副議長は昨日午前、記者会見の席上で、次期国会選挙への改革派の参加について、次のようにコメントした。「改革派は幅広い層からなり、そこにはさまざまな思想信条が含まれている。選挙をボイコットすべきだと考えている者もいれば、可能ならば選挙に参加すべきだと言っている者もいる」。

 国会原理派に属する同氏はその上で、「私は改革派に対して、原理派が自らについて行ったように、改革主義についての包括的な定義を示したらどうかと提案したい」と付け加えた。

 〔原理派内の急進派で、旧政権支持派の人たちによって先日立ち上げられた〕「革命永続戦線」が〔原理派内の主流派との間で行われた〕協議にもかかわらず、〔主流派が示す予定の原理派の統一リストとは〕別に独自の選挙リストを掲げて次期国会選挙に参戦する可能性について質問を受けたバーホナル氏は、「永続戦線を立ち上げた人たちは、選挙で独自リストを提示する意図はないと表明していた。いずれにせよ、協議はこれからも続く」と述べた。

 技術者イスラーム協会の総書記を務めるバーホナル氏はその上で、「残念なことだが、原理派が抱える問題の一つに、原理主義という思想を自らの思想のことだと独占的に考え、そうすることで急進的な動きを見せている人たちが一部にいることが挙げられる」と指摘した。

〔‥‥〕

 同氏は、自らをはじめとする一部の原理派の関係者に対して、別の一部の原理派の関係者が過激な態度を取っていることについて、「総じて、原理派にはさまざまな系統の思想が存在する。このことを否定することはできない」と述べた上で、さらに次のように付け加えた。

原理派の一方には、「永続戦線」の関係者らがいる。彼らは原理主義を純化させればさせるほどよいと考えている。彼らは原理主義について、独自の定義を持っており、自らの考え方を基準にして、ある人物の〔原理派の人物としての〕純正さを測ろうとしている。その一方で、反革命的でない政治関係者であるならば、誰であれ原理派になり得る、そうしたものとして原理主義を定義しようとする者もいる。これら二つの見方は、いずれも誤ったものだ。

〔‥‥〕

 バーホナル氏はまた、次期国会選挙で原理派は複数の異なったリストを掲げて、互いに相争う可能性があると指摘する一部の見方について触れ、「確かに、原理派の名の下でリストが乱立する可能性はある。われわれとしては、重厚で影響力の強い単一の原理派リストを作るべく、全力を尽くしているところだ」と語った。

 同氏はまた、「〔保守的な宗教指導者たちの団体である〕『闘う宗教指導者協会』と『ゴム神学校講師協会』が『原理派統一委員会』に関与するようになってから、アフマディーネジャード大統領がこの流れから外され、選挙について沈黙するようになったと指摘する向きもあるが、こうした見方についてどのように評価するか」との質問に対しては、「アフマディーネジャード氏は、選挙にこうした形で参加することに関心がないように見受けられる〔‥‥〕」と述べた上で、「言うまでもなく、選挙の実施機関である政府が政党活動家のように、選挙に参加するというのは、国益に適うものではないだろう。その意味で、アフマディーネジャード氏が沈黙していることについて、われわれは歓迎している」と語った。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23592 )