イラン、抗議者への英国警察の対応に懸念を表明
2011年08月13日付 Mardomsalari 紙

 イラン・イスラーム共和国は再度、イギリスで抗議活動を行っている人々への同国警察の対応に懸念を表明した。

 イラン学生通信によると、イギリスで抗議活動を行っている人々への同国警察の暴力的対応を受け、我が国の外務省西欧第一課の課長は駐テヘラン・イギリス臨時代理大使を外務省に呼び、イギリス警察部隊による抗議者への暴力的な対応に対する、イラン・イスラーム共和国の大いなる懸念を伝え、抗議者たちの真の要求・訴えに耳を傾けるよう求めた。

 これに関連して、駐英イラン臨時代理大使もまた、抗議者たちへの対応に対するイラン・イスラーム共和国の大いなる懸念を、イギリス側に伝える予定である。

アーシューラー大隊、及びアッザフラー大隊のロンドン派兵の用意も

 他方、これに関連して、「被抑圧者の動員(バスィージ)」庁長官は「バスィージ(民兵組織)所属のアーシューラー大隊、及びアッザフラー大隊を、平和維持部隊としてロンドンに派兵する用意がある」と発表した。

 メフル通信がバスィージのホームページを引用して伝えたところによると、テヘラン・カルバラー地区の基地に所属する司令官らの前で演説を行ったナグディー司令官は、イギリスで抗議活動を行っている人々を同国の当局者たちが「略奪者」「泥棒」などと呼んでいることを強く批判した上で、次のように述べた。

誠に遺憾なことだが、イギリスの君主専制体制による、同国の恵まれない人々への犯罪・暴力行為は、今も激烈な形で続けられている。〔今回の出来事に〕心を痛めている人々の忠告は、同国の政府関係者や抑圧的な警察の行動・振る舞いに、何らの影響も与えていない。そればかりか、この国の恵まれない人々が泥棒・略奪者呼ばわれされているのを、われわれは目にしている。

〔‥‥〕

 バスィージ庁長官はさらに、自由を希求するイギリスの人々を無視し、同国の抑圧的な政府を支持している国連安保理の振る舞いを批判しつつ、次のように述べた。

国連安保理などと呼ばれている理事会は、抑圧者たちを支持し、自由を希求する人々に対して敵対的決議を採択する以外に、なんの役割も果たしていない。こうした理事会に対して、イギリスの恵まれない人々を擁護するよう期待すること自体、どだい無理な話なのである。

しかし、もし国連総会の決議があるならば、バスィージ庁は平和維持部隊、ないし抑圧的な王政部隊とイギリス民衆の間の緩衝材として、ロンドン、リバプール、及びバーミンガムにアーシューラー大隊、ならびにアッザフラー大隊の一部を派遣し、人権が守られているかのオブザーバー、ないし暴力の抑止力としての義務を果たす用意がある。

 ナグディー司令官はまた、イギリス王政の闇にまみれた「履歴書」について触れ、「イギリス王政の歴史は植民地主義的な犯罪行為、侵略、大量殺戮、そして各国間の対立・紛争の煽動行為に満ちている。これによって、何百万人もの人々が殺され、多くの悲劇・不幸がもたらされてきたのである」と語った

〔‥‥〕

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(アフマディーネジャード大統領「イギリス人民の我慢も限界に達している」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:多田直輝 )
( 記事ID:23701 )