レザーイー氏「トルコは植民地主義諸国の次のターゲットだ」
2011年09月22日付 Mardomsalari 紙

 公益判別評議会書記は、「植民地主義諸国はシリアで目標を達成した後、トルコのイスラーム政府に狙いを定めるだろう。それ故、トルコはシリアに対する対応において、適切な行動をとることが期待される」と述べた。

 メフル通信によると、モフセン・レザーイー氏は昨日午前、〔命を犠牲にして革命やイラン・イラク戦争に貢献した〕「フーゼスターン州地域電気会社」の献身者たちを称えるセレモニーのなかで、「聖なる防衛週間を間近に控えた時期に、8年間に及ぶ《強要された戦争》の思い出深き人々を称えるセレモニーに参加できたことを、私は嬉しく思う」と述べた。

※訳注:《聖なる防衛》も《強要された戦争》も、どちらもイラン・イラク戦争を指す用語。なお、モフセン・レザーイーはイラン・イラク戦争当時、革命防衛隊の総司令官を務めていた。

 同氏はさらに「聖なる防衛週間は、イランの大地で生まれた神聖なる価値を想起させてくれる。イマーム・ホメイニーやイスラームの戦士たちは比類なき団結によって、徒手空拳にもかかわらず、この〔イラン・イラク戦争という〕不快な事件から素晴らしき伝説を作り上げた。そして彼らは、イランの領土を侵略せんとする敵の夢と妄想を、単なる夢と幻へと変えたのである」と語った。

 同氏は、中東地域のムスリム諸国民による自国政府に対する革命・抗議運動について触れ、次のように語った。「地域のイスラーム諸国の目覚めの源は、イランによる《聖なる防衛》にある。もちろん、中東地域の諸国民は、自らの得た成果が世界の抑圧諸国の利益に奉仕することのないよう、警戒する必要がある」。

 同氏はその上で、次のように明言した。

抑圧諸国が指導し、サウジアラビアをはじめとする一部の地域政府が支援する形で、イスラーム諸国に対する謎めいた陰謀が形成されている。この陰謀で、抑圧諸国はムスリム諸国、特に最近になって革命を経験した国で反米・反イスラエル政策が生まれるのを阻止しようと企んでいる。こうしたなか、サウジアラビアはこの陰謀を強く支援している。

 同氏はさらに、次のように語った。

西洋諸国の陰謀の一つに、シリアのバッシャール・アサド政権の転覆がある。なぜなら彼らはそうすることで、イスラエルの利益に奉仕しようとしているからだ。彼らはシリアの反植民地主義政府を転覆させ、地域の〔反イスラエル〕抵抗運動を道に迷わせようとしているのである。残念ながら、中東地域の一部政府はこの汚れた陰謀を本気で支援している。彼らは間違いなく、後で後悔するだろう。

 同氏はシリア問題に対するトルコ政府の対応に触れ、次のように述べた。

昨日まで我々は、トルコ政府が100%イスラーム的な立場を堅持しているものと考えていた。70年間に及ぶ世俗主義者たちによる支配を終わらせるものと信じていた。ところが、トルコはここ数週間、シリア問題に対して適切な対応を取っていない。シリアはシオニストたちに対するイスラーム抵抗運動の最前線、イスラーム革命をレバノン・パレスチナの抵抗運動に結びつける結節点に位置しているにもかかわらず、である。

 同氏はさらに「我が国の抵抗運動の中心地であるフーゼスターン州から、アメリカを筆頭とする抑圧諸国に対して警告する。イスラーム諸国、特にレバノンやパレスチナにおける抵抗運動を抑え込むことなど、決してできはしないということを」と続けた。

※訳注:フーゼスターン州はイラン・イラク戦争で最も戦闘の激しかった地域であることから、レザーイーは同州を「抵抗運動の中心地」と呼んでいる。

 同氏はまたトルコにも、「西洋諸国はシリアで自らの目標を実現した後、トルコ政府に狙いを定めるだろう。というのも、地域における西洋の植民地的利益に矛盾し、自らにとって我慢のならない存在であるトルコのイスラーム政府を、彼らは転覆しようとするからである。もちろん、神のご助力により、彼らがシリアで目的を達成することなどできないだろうが」と警告した。

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:24147 )