アフマディーネジャード「西洋諸国の目的はリビアの資源と富の支配」
2011年10月26日付 Jam-e Jam紙
イランのアフマディーネジャード大統領は、地域諸国民の敵による陰謀について言及し、西洋諸国のリビア侵攻の目的は、同国の資源と富の支配にあると述べた。
IRNA(イラン国営通信)が伝えたところによると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、多数のビールジャンド〔※〕市民を前に、「西洋諸国は、非革命的で非人民的な人間をリビアの為政者に据えようと躍起になっている」と語った。
※訳注:ビールジャンドはイラン東部南ホラーサーン州の都市
同大統領はさらに、次のように指摘した。「彼らは、信用のかけらもない〔国連〕安全保障理事会が決議として発行した一枚の紙切れでもって、リビアの人民とその資源、ならびに富の支配を企てたが、思い違いも甚だしい」
また大統領は、演説の別の箇所で、「リビア人民は、欧州による植民地支配をリビア全土で挫いたウマル・ムフタール〔※〕と革命の闘士たちの血を引き継いだ、栄えある国民なのだ」とも語った。
※訳注:イタリアによるリビア支配に対し、1910〜30年にかけて反植民地闘争を指揮し、リビア独立の父と称されている人物。1931年にイタリア軍によって処刑されている。
アフマディーネジャード大統領は、リビアの人々に向けて「外国人がこの国〔=リビア〕を支配することになれば、リビア人民が独立と進歩の味をかみしめることも叶わなくなってしまう。彼らの歴史的願望の実現も阻害されてしまうだろう」と語りかけた。
同大統領は次のように加えた。「外国人のリビア駐留・支配を恒久化させるようないかなる決定や措置も、リビア国民にとっても、また自由と独立を希求する〔世界の〕諸国民にとっても、必ずや害となるであろうということを、全員が肝に銘じておく必要がある」。
大統領はその上で、「世界はリビア国民に対して、〔外国の抑圧者に対して〕抵抗し、自らの手で国を運営していくことに期待しているのだ」と語った。
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(翻訳者:8406055)
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