映画『ナーデルとスィーミーンの別れ』、2011年外国語映画賞に輝く
2011年12月01日付 Mardomsalari 紙

 映画『ナーデルとスィーミーンの別れ』〔一部で邦題『別離』〕がニューヨーク映画批評家協会により、2011年最優秀外国語映画のタイトルを獲得した。

 イラン学生通信(ISNA)によると、アカデミー賞での成功の主要な基準とされる、各種のハリウッド映画賞のシーズンが始まった。こうした中、2012年アカデミー賞におけるイラン映画の代表〔として出品される『ナーデルとスィーミーンの別れ』〕が、映画批評家たちから上々の評価を受けている。

 ニューヨーク映画批評家協会は昨日、西暦での今年の最優秀映画リストを発表し、イランのアスガル・ファルハーディー監督の『ナーデルとスィーミーンの別れ』が最優秀外国語映画賞部門に載った。

 今年のアカデミー賞のイラン代表作品となる予定の同映画は、映画界の巨匠たちによる名だたる作品を押しのけて、ニューヨーク映画批評家協会の最も高い評価を受けた。

 『ナーデルとスィーミーンの別れ』はベルリン映画祭で金熊賞と最優秀演技賞の銀熊賞の受賞作品であり、現在ベルギー、フランス、タイ、トルコ、イギリス、ドイツ、オランダ、ハンガリー、スェーデン、ギリシャ、ポーランド、スペイン、韓国、イタリア、デンマークの各国で上映中で、ノルウェーやポルトガルでも上映の予定だ。

 『ナーデルとスィーミーンの別れ』は先週、アジア太平洋映画賞の2011年最優秀作品賞を受賞するなど、世界の映画祭に広く出品されており、なかでもブエノスアイレス、香港、イスタンブール、ブカレスト、シドニー、カルロリ・ヴァリ、エレバン、アムステルダム、メルボルン、ダーバン、トロント、サン・セバスティアン、アテネ、ヘルシンキ、アブダビ、リオデジャネイロ、ニューヨークなどでの映画祭があげられる。

 スクリーン・デイリーの報道では、ニューヨーク映画批評家協会は2011年の最優秀作品賞と最優秀監督賞を、フランスの『The Artist』とその監督であるミシェル・アザナヴィシウスに授与した。この映画はフランスで作られたが、1930年代のハリウッドを描いた作品だ。同作品はカンヌ国際映画祭で、主演男優賞を受賞している。とはいえ、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールではノミネートに終わり、サン・セバスティアン映画祭でも〔グランプリではなく〕観客賞に選ばれている。

 〔ニューヨーク映画批評家協会賞では〕ブラッド・ピットが『マネー・ボール』と『ツリー・オブ・ライフ』で主演男優賞を、メリル・ストリープが『鉄の女』でマーガレット・サッチャーを演じて主演女優賞を受賞した。

 『ツリー・オブ・ライフ』は、テレンス・マリック監督の作品で、カンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞しているが、〔ニューヨーク映画批評家協会賞では〕最優秀撮影賞、及び助演女優賞(ジェシカ・チャステイン)を獲得している。

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( 翻訳者:8409102 )
( 記事ID:24784 )