ガシュガーヴィー外務次官「我々はイギリスの行動に応じた対応を取る」
2011年12月05日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメジャム・オンライン】イラン・イスラーム共和国外務省の国会・領事・在外イラン人問題担当次官は、〔在イラン・イギリス大使館襲撃事件という〕先の事件を経た今後のイラン・イギリス関係について、「我々は尊厳を保ちながら、相手方の敵対的行動に応じた対応をとることになるだろう」と述べた。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、ハサン・ガシュガーヴィー氏は日曜日の夜に〔イラン国営放送が運営するアラビア語チャンネルの〕アル・アーラム放送の番組“テヘランから”に出演し、〔イランをめぐる〕最近の情勢やイラン・イギリス関係、ならびにイギリスの反応について、「国会が可決したのは、イランとイギリスの外交レベルを代理大使レベルに下げるという内容だ」と語り、さらに次のように指摘した。

言うまでもなく、ここ数年間、我々が全ての分野で〔イギリスと〕広範な関係を築いてきたわけではない。最近の8か月間の我が国とイギリスの経済関係は、1億1700万ドルを越えるものではなかったし、イギリスにおけるイラン人奨学生の数も73人に満たない。他の分野でも同様の状況である。

 ガシュガーヴィー氏はその上で、次のように述べた。

我々にとって重要なのは、30万人以上にのぼるイギリス在住のイラン人を領事業務として保護することである。こういった意味で、我々が意図してきたのは〔イギリスとの〕関係断絶ではなく、関係レベルの引き下げだった。しかし、イラン人外交官をロンドンから退去させるというイギリスの措置によって、同国在住のイラン人の問題を調査し、何らかの方法で解決することが必要となっているのである。

 同次官はさらに、「われわれは同胞たちを支援するための本部を設けて、彼らにサービスを提供するべく努力しているところだ。また、そのほかの分野においても、これからの情勢がどうなっていくかを見る必要がある」とも述べた。

 ガシュガーヴィー氏は、イギリス大使館に対する学生たちの抗議集会や、この問題に対する警察や外務省の対応、ならびにそれに対するイギリスの反応について、「外務省はこの事件について、すでに公式の声明を発表した。いかなる違法行為も、我々にとって受け入れることはできない。こうした立場については、すでに〔声明の中で〕はっきりと申し上げてきた」と語った。

〔‥‥〕

 ガシュガーヴィー氏は、イラン国民の怒りが沸騰し、イギリス大使館に対して事件が発生してしまった原因について、またイランに対するイギリスの歴史的過去について、次のように指摘した。

今回の〔学生たちの〕行動は、イギリスの過去の行動に対する反発として起きたものであることは間違いない。かつて、イラン・イギリス関係は2度の断絶したことがあった。一回目は1331年メフル月29日〔1952年10月21日〕、モサッデグ政権の時代に、石油問題をめぐって起きたもので、政府は〔イギリスとの〕関係を断った。二回目は、サルマーン・ラシュディー問題のころで、イラン議会がこれ〔=イギリスとの国交断絶〕を決めた。

 同次官はその上で、

イランの国益に対するイギリスの敵意は〔昔から今に至るまで〕続いている、というのが実際のところなのだ。イギリスは、偽善者たち〔=反体制組織モジャーヘディーネ・ハルグ(MKO)〕をテロリストのリストから外した最初の国である。イギリスはいつも、対イラン決議案を率先して提起してきた。それと同時に、制裁によってイランが核エネルギーという平和的道のりを歩むのを押しとどめることはできないということ、イランの発展を邪魔立てすることはできないということを、彼らはいつも認めてきた。彼らはこのように、不合理な態度を頑なに守ってきたのである。

と述べた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8409088 )
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