国会、イギリスをめぐって外務省に注文
2011年12月13日付 Jam-e Jam 紙

 国会の国家安全保障外交政策委員会のヘイダルプール委員は、外務省の責任者らを交えた同委員会の会議において、イギリスに対しては革命的態度で臨むべきだとする注意勧告が外交当事者らに与えられたことを明らかにした。

 アヴァズ・ヘイダルプール氏はファールス通信との会見のなかで、この会議に関して「この会議では、学生たちによるイギリス大使館前での最近の集会と、数時間にわたって起きた同大使館の占拠をめぐる問題が検討された」と付け加えた。

 同氏は「在テヘラン・イギリス大使館前で行われた学生らの集会は、同国の敵意ある政策に対するイラン国民ならびにムスリム学生の嫌悪の念を示す目的で、合法的に行われたものである」と言明した。

 またヘイダルプール氏は、「この集会が開かれている際、数時間にわたって学生たちへの統制が集会開催者たちから失われ、一部がイギリス大使館に侵入する事態となった。この出来事は、集会の開催を許可した関係機関が想定したものではなかった」との考えを示した。

 同氏は加えて「治安維持軍は自身の法的義務に基づいて、直ちに行動を起こしたが、群衆が大使館に殺到したため、〔英大使館への侵入を阻止するという〕仕事を行うのは困難であった。もちろん、治安機関はこの出来事を残念に思っており、こうした行動を取った人々に対してもきちんとした対応を取った」と述べた。

 国家安全保障外交政策委員会の委員を務める同氏は、「外務省は報告の中で、国同士のルール・協定は守られねばならないと表明している。しかしイギリス大使館の占拠は若者特有の興奮から生じたものである以上、この問題に手荒に対応すべきではない」と述べた。

 ヘイダルプール氏はその上で、「この問題は外交的なやり方で、精査し解決されることとなった。外務省は国会が可決した内容にもとづき、イギリスとの関係縮小を〔粛々と〕進めることも決まった」と加えた。

 同氏はまた、在テヘラン・イギリス大使館前で行われた抗議集会に対するイギリス政府の反応について、「テヘランに駐在する〔イギリス人〕職員たちを本国に呼び戻し、イラン人外交官たちをロンドンから追放するというイギリス政府の措置は、性急にすぎる行動であり、〔国際的な〕慣行から逸脱している」と述べた。

 ヘイダルプール氏はさらに「民主主義を声高に主張する人たちは、国会は人民主権の象徴であるということをきちんと認識すべきである。私の考えでは、国民の代表者たちが決定したことは実行されねばならないということくらい、イギリス人も受け入れているはずだ」と説明した。

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( 翻訳者:8409161 )
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