映画「征服1453」、アメリカでも公開か?
2012年02月13日付 Zaman 紙


オスカー受賞作品の配給を手掛けてきたユニバーサル・スタジオは、イスタンブルの征服を題材とする映画「征服1453」の10分間のサンプル版を鑑賞すると、関心を示した。そして、アクソイ・フィルムに対し「征服1453」のビデオグラム化権、テレビ放映権、ヨーロッパでの配給権をオファーした。オファーを受諾すれば、トルコ映画として初めて世界大手の映画会社と組みハリウッド進出を果たすことになる。

公開まであと数日となった「征服1453」の監督はファルク・アクソイ氏が務めた。「征服1453」は予告編の時点で話題となり、予告編が出た週にハリウッドより衝撃のオファーが届いた。ユニバーサル・スタジオは、同作品の10分間のサンプル版をベルリン映画祭で見ただけで、ヨーロッパでの配給を担うキノステルを通じアクソイ・フィルムに対し、「『征服1453』のビデオグラム化権・テレビ放映権・ヨーロッパでの配給権を取得したい」とオファーした。同作品を制作したファルク・アクソイ氏、セルヴェト・アクソイ氏、アイシェ・ゲルメン氏は、オファーを検討すべく回答の猶予を求めた。オファーを受諾すれば、トルコ映画史上初めて世界大手の映画会社と組みハリウッド進出を果たすことになる。

双方がどのように合意するかが焦点となる。契約条項は数日中に固められるが、オスカー受賞作品の配給を行ってきた世界大手のユニバーサル・スタジオは、「征服1453」の権利すべてを取得する可能性がある。契約によると、同作品はテレビ国際放送で放映され、米国をはじめ映画産業の盛んな国で視聴者を獲得することとなる。さらにDVD化の権利取得に加え、新しいプラットホームを創設し、種々の技術を用いて作品をリメイクする可能性もある。ユニバーサル・スタジオがデビッド・フィンチャー監督の「ドラゴンタトゥーの女」と同様、リメイクを行うならば、トルコ映画史上画期的なことである。(コンテンツの)シェアが進む時代に、アナトリアの物語が現在主流の共同制作の未来を拓くのだ。

「征服1453」は、トルコ映画史上最多館数で2月16日公開される。公開予定国は、トルコ、ドイツ、オランダ、ベルギー、インドネシア、マレーシア、ロシア、アルバニア、セルビア、ボスニア=ヘルツェゴビナ、マケドニアである。障害者向けにトルコ語字幕を用意する映画館も存在する。制作期間約3年を要したこの作品の監修は、フェリドゥン・エメジェン教授、ヒュルヤ・テズジャン准教授、ギュルギュン・キョルオール教授、研究者で作家のアーデム・サラチ氏が務めている。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:25541 )