ガザ:燃料危機によるエジプトへの不満爆発の懸念
2012年03月20日付 al-Quds al-Arabi 紙


エネルギー局幹部、ガザがエジプトに対し「爆発」することを懸念しエジプトの情報局員1人の更迭を要求…また保険局は医療サービスが停止することを警告

■ガザ地区の燃料危機が深刻化…タクシー運転手は車の運転用にディーゼル燃料の代りに「調理油」を使用

2012年3月20日『クドゥス・アラビー』

【ガザ:本紙・アシュラフ・アル=ハウル記者】

燃料不足危機が深刻化する中で、ガザ地区のタクシー運転手は仕事や家計維持のために、車の運転用にディーゼル燃料の代りに調理油を使い始めた。これはエジプト当局がガザ地区への燃料密輸を厳しく制限しているためであり、発電所の操業にも影響を与えている。これによりガザ地区のエネルギー局幹部は、保健省が医療サービスを停止するとの脅威の中でガザがエジプトに対し「爆発」することを警告するに至った 。

ガソリンスタンドでは燃料が完全に不足し大部分のタクシーが営業を停止しているため、沿岸地域の住民がタクシー移動をすることは不可能になってしまった。

1人の燃料業者は「クドゥス・アラビー」に対し、2日前からエジプトからの密輸燃料は一滴もガザ地区に輸入していないと述べた。また彼は、一カ月以上前から住民に最低限必要であるとされている十分な量の燃料が輸入されたことはないと述べた。

現在ガザ地区の全てのガソリンスタンドは営業を停止しており、もはや1リットルの燃料もないことを強調した。また、シナイ半島および国境地帯においてガザ地区への密輸燃料到着を防ごうというエジプトの新しい治安政策の存在を指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:田中大樹 )
( 記事ID:25872 )