ラフサンジャーニー発言が波紋:対米関係をめぐり
2012年04月05日付 Jam-e Jam 紙

 〔某雑誌で〕報じられた対米関係に関するアーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーの発言が、一部の国会議員らの間で波紋を呼んでいる。

 これに関し昨日、一部の議員らは、「アメリカとは交渉しない」とする内容のイスラーム革命最高指導者のお言葉が書かれたビラを配布し、ラフサンジャーニー公益判別評議会議長の発言に対する抗議の意志を表明した。

 国会国家安全保障委員会のアラーオッディーン・ボルージェルディー委員長も、「対米関係というテーマは、依然としてイスラーム共和国体制にとって〈レッド・ライン〉〔=越えてはならない一線、慎重にも慎重を期すべき領域〕であり、この件では〔ハーメネイー〕革命最高指導者のご意見から離れて、何らかの判断を下す権限は誰にもないし、誰もそのようなことはできない」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーは、しばらく前にある季刊誌と行ったインタビューの中で、イラン・イスラーム共和国の創立者であるイマーム・ホメイニー閣下の存命中に、同師が同閣下に宛てた手紙について触れ、その手紙はアメリカとの交渉問題を含む内容だったことを明らかにした。ラフサンジャーニー師によると、同師はイマーム・ホメイニーに対し、閣下存命中にこの問題の方向性をはっきりさせるよう求めたという。

 公益判別評議会議長は昨日、国会の少数派〔=改革派〕議員らと面会し、その中で再度この件に関する自らの考えを強調した。少数派議員の一人であるファーゼル・ムーサヴィー氏は、同派がアーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーと面会したことに触れ、「この面会の中で、公益判別評議会議長は少数派議員らに対し、『もしあの手紙での対米関係に関する議論に問題があったのなら、イマームはその時に〔過ちを指摘する〕回答を私に寄せたはずだ』と話していた」と証言した。

 同氏によると、「ハーシェミーはこの面会の中で、『対米関係に関する私の発言がこんなにも波紋・混乱を呼ぶとは、予想していなかった』と強調していた」という。

Tweet
シェア


関連記事(オバマ氏のハーメネイー最高指導者宛の手紙の詳細、明らかになる)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:25996 )