自分の体を犠牲にしてでも痩せたい!:今日の社会現象に関する心理学的調査
2012年05月02日付 Mardomsalari紙

 今日、社会生活を営む多くの人々を支配する〔体型や服の着こなしに関する〕流行と痩身志向、そして肥満の人々を馬鹿にする傾向が、アノレクシア(拒食症)のような病気の温床となっている。この問題への無関心が、こうした病気の患者数を増やしているのだ。

 イラン精神科医学術協会会長のレザー・ミールセパースィー医師は、SINAニューズとのインタビューの中で、痩せることが拒食症の温床になっていることについて触れた上で、「アノレクシア・ネルヴォサと同義のペルシア語として、精神医学の専門書では『神経性無食欲症』という語が紹介されており、その症状の特徴についても定義がなされている。アノレクシアという単語は、「食欲不振」を意味するラテン語が語源となっている」と説明した。

 同氏はこの病気の特徴について指摘した上で、次のように語った。「この病気の患者たちの行動は、完全に本人の意志、願望によって起きている。病気にかかった人は体重を落とすことに心血を注ぎ、体重や食事の増加に過度に気を遣っている。体重の増加をいつも恐れているせいで、彼らは特殊な方法で食事を取ろうとする。また、自身の身体について否定的な考えを抱き、混乱状態に陥ることも、この病気のもう一つの特徴である」。

 ミールセパースィー氏によれば、専門書における疫学調査では、この病気は女性、特に未婚の女性の間で多く見られ、女性の患者数は、ときに男性よりも10~20%多いこともあるという。

 同氏はまた、「この病気は14歳から18歳の女性の間で多くみられる。証拠から明らかなように、比較的高い割合、つまり0.5%から1%の未婚女性がこの病気にかかっている。もちろん、この数値を安易に我々固有の文化と関連付けることは出来ない。なぜなら、どんな国にも文化的特徴の違いは存在するからだ」と指摘した。

 イラン精神科医学術協会会長はさらに、次のように語った。「事実、西洋諸国ではモデル業や広告業などの職業が〔社会に〕広く存在し、それらが〔社会的に〕支持されており、痩身〔文化〕を〔社会に〕もたらしている。しかし、こうしたことは我が国の大多数の人々や文化では目立った問題とはなっていない。もちろんなかには、視覚・聴覚メディアやインターネットの影響で、『痩せていること』に特別の関心を抱いている人もいる。この病気が我が国にまったく存在していないわけではないが、その数は非常に少ないものと思われる」。

 ミールセパースィー氏は、この病気がその他の精神疾患を併発することについても触れ、「この病気のはっきりとした特徴は、『併発』(『併発』とはつまり、一人の人間の身体に二つの病気が存在すること)である。拒食症にかかっている人の、実に65%に鬱病が見られるのである〔‥‥〕」と語った。

〔‥‥〕

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(翻訳者:8409148)
(記事ID:26344)