エチオピア外相:エジプトとアフリカ投資は最優先事項
2012年05月09日付 Al-Ahram 紙


■エチオピア外相:エジプトとアフリカの投資は最優先事項

2012年5月9日『アル=アハラーム』

【シャリーフ・ジャーブッラー】

エチオピア外相ブルハーン・ジャバル・クリストスは、エチオピアが現段階と来る段階の間にエジプトとアフリカの投資を優先事項としていると強調した。

エチオピア側の当局者は、エチオピア政府が、エジプトの投資が現地で直面しているどんな障害も取り除くことに注意を払っていることを明らかにした。また、将来エチオピアに外資系銀行の支店開設を許可するなどの、銀行業の基礎的なインフラを、現在完成させつつある、と強調した。

このことは、エジプト・エチオピア企業審議会がエチオピア外相とともに企画した会議の中で述べられたものだ。この会見にはマフムード・ダリール大使が参加したが、大使は、将来的なエジプトの対エチオピア投資に基本的に議論を集中した。そこでは、最初にエジプト・エチオピア企業審議会議長であるアイマン・イーサー氏が、まず、質問を行った。この質問は、エチオピアでの投資における激しい競争を考慮して、特に対アフリカ投資規模の設定、限定、準備に関するエチオピア政府の計画について、またエジプトの対エチオピア投資が歓迎されているかどうかについてを問うものであった。

この質問に対してエチオピア外相は以下のように述べた。「我々は、エジプトを極めて重要な国と考えており、深い歴史的な関係で我々と結びついていると考えている。ゆえに我々は、エジプトの存在、投資、そしてテクノロジーを最大限に歓迎している。つまり、これがエチオピア政府の姿勢で、私たちは全力でさらなるエジプトの投資をひきつけ、既存の投資を維持することを求めている。 またアフリカの対エチオピア投資に関して言えば、我々はアフリカの人々の手によってのみアフリカは生き延び、建設されなければならないことを支持するものである。それゆえに、いつも歓迎の対象となっているアフリカの投資にもプライオリティーがある。我々は、エジプトにおけるエチオピア投資の門戸が将来的に開かれることに対して強い望みを持っている。そして我々はその投資を最大に活用するであろうし、それは連携した利益を増加させるものである」。

エチオピア企業審議会の会員、ターミル・サーディクは、エチオピア銀行機関の実際状況に関して質問した。質問は、エチオピアが国内に外資系銀行の支店開設を拒否している現状に関してで、それはエチオピア建設の時期において、もっとも効果的に行われなければならない諸プロジェクトの融資と投資状況に否定的に反映しているものではないかというものであった。これに対して、外相は以下のように答えた。

「エチオピア政府は、銀行の代理店の開設を許可しているだけで、支店の開設は許可していない。この代理店は銀行業務を行っていない。諸プロジェクトの融資に関しては地域銀行に限定しており、これらが、現在の状況である」と述べた。さらに「エチオピア政府は現在、自国の銀行の基礎作りを第一に考えており、銀行関係のインフラを充実させた後、外資系銀行に対して門戸を開く。これは、その時が来た場合に、エチオピア側の準備が整っているようにとの考えからである。私は、この状態が長く続くとは言えないが、近い将来に以上のような準備が出来ていればと考える。その時は必ずやって来る。しかし、海外プレイヤーと、エチオピアの銀行市場で共に仕事をするときに、私たちが彼らに対処できるよう、まず銀行の能力の立ち上げ、およびそれを最も効率的に行うことが第一である。しかしこれによって、銀行業務や経験の獲得に関し、エチオピア銀行関係機関が外資系の金融機関や銀行と協力することが妨げられることはないであろう」と述べた。

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( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:26357 )