イラン、アゼルバイジャン政府による非外交的行為に遺憾の意
2012年05月31日付 Mardomsalari 紙

 在アゼルバイジャン共和国イラン大使館は、公的地位にあるイラン人一名の入国を妨げた、アゼルバイジャン政府の非外交的行為に遺憾の意を示した。

 イラン学生通信の報道によると、ロイター通信は次のように報じている。

火曜日、在アゼルバイジャン・イラン大使館は「月曜日に公的地位にあるイラン人一名のアゼルバイジャン共和国への入国が妨げられたことを、深甚なる遺憾の意とともに、ここに報告する」との声明を発表した。イラン大使館はこの声明で、「こうした行為は非外交的な形で行われたものである」と続けている。当人はバクー空港に戻されたという。

 この報道によれば、アゼルバイジャン当局はこれに関するコメントを控えているという。アゼルバイジャン紙「アザドリク」も、「アゼルバイジャン当局は公的地位にあるイラン人一名に対し、バクー入りする許可を与えなかった」と報じている。

 同紙はさらに、「アゼルバイジャンでの〔外交〕ミッションに携わっているこのイラン人当局者は、休暇のためにテヘランに帰京、その後月曜日の朝5時に再びバクーに来たが、空港職員はこの人物を空港に20時間拘留した上で、彼に入国許可を与えなかった」と伝えている。

 この人物が公用旅券を持っているにもかかわらず、外交的な慣行から逸脱する形で、こうした行為が行われた形だ。アゼルバイジャン共和国の法律によれば、この人物はビザを取得していなくとも、1ヵ月間、同国内に滞在することができたはずである。

 これより前にも、アゼルバイジャン共和国政府はイラン国営放送の事務所関係者ならびに記者に対して、国外追放処分を科している。一部の政治専門家は、アゼルバイジャン政府の隣国〔=イラン〕に対する最近の振る舞いは、同国にいるシオニスト体制ならびにアメリカの諜報機関の影響下で起きているものだとの見方を示している。

 他方、〔アゼルバイジャンの〕トレンド通信は、アゼルバイジャン共和国がテヘランに駐在する自国の大使を、協議・相談のために本国に召還したと伝えた。トレンド通信が在テヘラン・アゼルバイジャン大使館の発表として報じたところによると、駐イラン・アゼルバイジャン大使のジャヴァンシル・アホンドフは水曜日、テヘランを去りバクーに向かった。先週も、イランは駐アゼルバイジャン共和国イラン大使のモハンマド・バーゲル・バフラーミーを、協議のためにテヘランに召還している。

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( 翻訳者:8410097 )
( 記事ID:26681 )