最高指導者が禁止:「立ち止まること」「自惚れること」「奢侈に走ること」(2)
2012年06月05日付 Mardomsalari 紙

 イスラーム革命最高指導者は、「イラン国民が進歩を遂げ、この国民が地域や世界の諸国民にとってモデルとなっていることが、イスラーム革命の敵どもが恐怖と妄想を抱く真の理由なのである」と強調した上で、「核技術国イラン(nuclear Iran)の危険性についての世界の政治クラブによる誇張は、虚偽と詐術以外の何ものでもない。なぜなら、彼らの恐怖というのは《核の》イランに対するものではないからだ。そうではなく、彼らの恐怖の本質は《イスラーム的な》イランに対してなのだ」と加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイーは「抑圧国の屋台骨を揺るがせているもの、それはイラン国民がアメリカや要求がましき列強に頼らなくとも、さらに言えば彼らと対立してでも、進歩を遂げることが可能だということを証明してみせた、という事実なのである」と強調した。

 同師はさらに、「アメリカと要求がましき列強は、〔世界の〕諸国民と政治エリートらに、アメリカの圏域の外では進歩は不可能であるということを信じこませようとしている。しかしながら、イラン国民はこれとは反対のことを証明し、偉大な実践的教訓を〔世界の〕諸国民に与えてきたのである」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者は、進歩の指標となるものについて総括するなかで、イラン国民に向けて次のように強調した。

あなたがた偉大な国民は、〔1979年の革命以降〕30年以上もの間、〔偉大なる〕記録を打ち立て、進歩を遂げてきた。しかし、もしこれまでに手に入れてきたものに満足するならば、必ずや敗北を喫し、後退することになるだろう。故に、進歩の道のりを休むことなく歩み続けることが必要なのだ。

〔‥‥〕

 アーヤトッラー・ハーメネイーは若者や大学生、国の責任者、ウラマー、および社会に影響を持つ人たちに向けて、「政治や科学技術、そして特に道徳と精神性の領域で、進歩の頂きに向けて休むことなく歩み続け、その行程の中で、自らの欠点を取り除くことが必要だ」と述べ、さらに「休むことなく進歩の頂きを目指して歩み続けることによってはじめて、敵の妨害行為、特に制裁は無効化されるのだ」と加えた。

 イスラーム革命最高指導者はその上で、「制裁はイラン国民の前進を止めることなどできはしない。むしろ西洋に対するイラン国民の憎悪を深めるだけだ」と強調した。

〔‥‥〕

 アーヤトッラー・ハーメネイーはヨーロッパでアメリカに追従してきた政府がいくつか瓦解し、〔世界の〕諸国民の間でアメリカに対する嫌悪感が日毎に増大しつつあることも、西洋で深刻な危機が生じていることのもう一つの証左であるとの見方を示した上で、「彼らは大きな事件を起こすことで、この危機をアジアやアフリカ、そして〔イランの周辺〕地域に伝染させようとしているのである」と指摘した。

 同師はその上で〔‥‥〕、次のように加えた。

今やアメリカ人たちは、宗教的・民族的対立の惹起というイギリス人たちの経験・専門知識を活用しようとしている。それだからこそ、〔中東〕地域のすべての国民、ウラマー、及び大学エリートたちは、シーア派であるとスンナ派であるとにかかわらず、敵の計画の手助けをするようなことのないよう、警戒する必要があるのである。

 イスラーム革命最高指導者は、〔宗教的・民族的対立を煽ろうとする〕西洋諸国やアメリカ政府のこうした行動は狂気じみていると指摘し、「彼らは自らの危機と問題を隠蔽し、〔世界の〕関心をそこから逸らすために、イランの核問題を誇張し、それを世界の最重要問題に位置づけ、偽ってそこに『核兵器』の名を潜り込ませているのだ。しかしながら、真実はそのようなものではなく、彼らの努力も実を結ばないであろう」と強調した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8410105 )
( 記事ID:26683 )