マフムード・アフマディーネジャード大統領は、北京で第12回上海協力機構首脳会議が開かれる中、トルクメニスタン大統領や中国首相と会談した。また北京大学の学生らとの集会でも、演説を行った。
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■ アフマディーネジャード大統領、中国首相と会談
アフマディーネジャード大統領は中国首相との会談の中で、イランは〔国際社会との〕核協議を継続させる用意があると指摘した上で、「イラン・イスラーム共和国は、核問題が一回の会議で解決するなどという期待は持っていない。西洋諸国は核問題で、言い訳を探したり時間つぶしをしたりしようとしている」と述べた。
大統領は、イラン・中国両国民の関係は深き歴史に根付いたものであり、いつも親密かつ友好的なものだったと指摘した上で、「イランと中国の関係は特に最近の40年間、つねに進歩・拡大してきた。イラン・イスラーム共和国はこの道を、中国との関係における基本的戦略として追求してきた」と語った。
大統領はまた、自身の前回の中国訪問の際に結ばれた、今後10年間で両国の貿易取引額を2000億ドル規模にまで拡大させるとした両国首脳の合意について触れ、「〔両国の〕当局者間の緊密な協力と幅広い交流によって、この目標はずっと早く達成できるのではないかと思われる。というのも、両国の貿易額は昨年、450億ドルに達したからだ〔‥‥〕」と述べた。
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■ 「アメリカは他国の富を収奪している」
大統領はまた、北京大学の学生や教授たちとの集会に参加し、そのなかで「アメリカ政府は今日、32兆ドル以上の紙くず資産を、なんの保証もなく発効している。これは32兆ドルを、商品を生産したりサービスを提供したりすることなく、他の国の資産・富から吸い上げている、ということなのだ」と強調した。
マフムード・アフマディーネジャード大統領はさらに、人類社会が歴史を通じて抱えるすべての問題は、知と正義、愛、そして自由が人間の生活の中に確立されていないことに起因するのだと指摘した上で、「世界の現秩序は、差別と不正義、貧困、無知、そして〔世界の〕諸国民の後進性の上に成り立っている」と指摘した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26787 )