宗教関係者らから物価高に不満の声「国民は物価高騰に苦しんでいる」(上)
2012年07月01日付 Mardomsalari 紙

【政治部】「全ての国民が物価高に苦しみの声を上げている」。これは、政治的立場を越えて出てくる共通の意見であり、政府の経済政策に憤っているのはもはや改革派だけではない。批判の声は様々な傾向の人たちから上がっているのだ。

 最新の報道によれば、物価高に対する憤りはイスラーム神学校にも及んでおり、若い神学生もまたこの状況に不満を抱いている。マルジャ(宗教界の権威)やウラマーたちはこれまですでに何度も、物価高やインフレに対して厳しい反応を示してきた。

 「イスラーム神学校ニュース通信」は、様々な街の宗教関係者や神学生らが物価高の状況に対して抗議していることについて、詳細に報じている。この報道の冒頭には、次のようにある。

〔‥‥〕ここ数日間、我々は多くの生活必需品その他の価格が急激に上がるのを目の当たりにしている。偉大なるマルジャエ・タグリード(宗教的権威)たちやウラマーらも、〔一般市民や当局者らとの〕面会や様々な会議のなかで、こうした状況に対する憂慮・抗議を提起しており、物価高というタコのような怪物を可及的速やかに統制する必要性を強調している。

 「イスラーム神学校ニュース通信」は続けて、次のように記している。

過去数週間にわたって、補助金改革の第2弾が開始されるとの噂がたっているが、この間、アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー、アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニー、アーヤトッラー・ジャヴァーディー=アーモリー、アーヤトッラー・ソブハーニーその他の偉人や名士たちは、それぞれ当局に対し警告を発している。彼らは国民の権利の守護者として、インフレや物価高、失業などの耐えがたい突然の窮迫から解放された、そこそこの経済生活を国民が享受できるよう、当局に求めるようになっている。〔‥‥〕

インフレへの不満

 20年以上をゴムで過ごしてきたアーモル出身のホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン〔※アーヤトッラーよりもワンランク下の宗教指導者への尊称〕のガーセム・ハサンザーデさんは、国民は物価高やインフレ、若者の失業に対する不満や抗議を、宗教指導者、なかでも金曜礼拝導師や集団礼拝導師に向けていると述べ、「〔‥‥〕毎日のようにバーザールで売られている品物の価格が上がっている情況において、宗教指導者らが果たすべき重要な使命の一つに、国民の不満を当局者や政府関係者たちに伝え、可及的速やかに物価高の問題を解決するための対策を見つけるよう、彼らに要望することが挙げられるだろう」と指摘している。

つづく


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( 翻訳者:8410157 )
( 記事ID:26961 )