革命防衛隊幹部「敵は経済的な圧力によって、市民を街頭デモへと動員しようとしている」
2012年07月18日付 Mardomsalari 紙

 革命防衛隊の政治担当副総司令官は、「イラン・イスラーム革命の敵は〔イラン〕経済を不安定化させ、そうすることで社会に不満を植え付けて、それを92年〔2013年〕の〔大統領〕選挙で利用しようと、〔多大な〕投資を行っている。つまり、市場のあらゆる緊張・不安定は〔‥‥〕敵のパズル・ゲームにすぎないのである」と述べた。

 イラン学生通信によると、アリー・アシュラフ・ヌーリー副総司令官は「西洋諸国は33年間にわたるイスラーム革命の間、常にイランに対して制裁を科してきた。そして、イラン・イスラーム共和国もまた、この制裁を一つの絶好の機会へと変えてきた」と指摘した上で、学術的分野における国の成果、特に航空宇宙工学や核、遺伝子学、ナノテクノロジーなどの分野における進歩について触れ、次のように述べた。

〔アメリカやEUによる〕現在の制裁は、イスラーム革命の敵が用意した最後の矢なのである。イラン国民の筆舌に尽くしがたき抵抗と堅忍不抜の精神によって、外国人どものあらゆる企てはすでに失敗に終わっている。

 革命防衛隊政治担当副総司令官はさらに、次のように語った。

敵の唯一の希望、それはいわゆる〔イラン経済を〕麻痺させるような制裁に向けられている。アメリカ大統領のオバマ氏は、それについて公の場で、次のように述べている。すなわち、経済的な圧力をかけ、〔イラン〕人民の我慢の限界を取り除いてやることで、88年の内乱〔※2009年大統領選後の暴動のこと〕のときのように、彼らを〔イスラーム共和国体制との〕市街戦に動員することができるかもしれない、そしてこうした出来事のなかから、92年〔2013年〕の大統領選で自らの意に沿うような結果が得られるかもしれない、というわけだ。

 ヌーリー氏はさらに、「国内の政治各派は、敵が《自分たちの願望が叶えられるのではないか》などと期待を抱くことのないよう、自らの行動に注意する必要がある」と強調した上で、「〔2009年の〕内乱を起こしたような一部の政治グループが、もし再び〔体制転覆に向けた〕試みを繰り返そうものならば、聡明で意識が高く、最高指導者の指導に忠実で、見識の高いイラン国民は、92年の選挙をはじめ、様々な場面で、完膚無きまでに打ちのめすような回答を彼らに与えることになるだろう」と述べた。

 革命防衛隊政治担当副総司令官は続けて、出席者の質疑に応じる形で、「イラン・イスラーム共和国に対するアメリカの戦略は、《外からの圧力と内からの崩壊》というものである。ゆえに、軍事的脅迫はこの戦略の前半、すなわち《外からの圧力》という戦略に沿ったものであり、92年の大統領選挙をはじめとする様々な選挙に向けてシナリオを練ったり、制裁に依拠したりすることは、西洋の戦略の後半、すなわち《内側からの崩壊》という戦略に沿ったものであると考えられるのである」と述べた。

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( 翻訳者:8410170 )
( 記事ID:27141 )