イラン、アルメニアに接近:金融制裁を回避するための新たなルートとして
2012年08月22日付 Mardomsalari 紙

【外交部】複数の外交筋や資料から得られた情報によると、国際的な制裁を踏まえ、イランは金融制裁を回避するためにアルメニアに接近しているという。

 イランと人口330万人のアルメニアとの関係強化の背景としては、西側、特にアメリカの金融偵察・評価機関によって、イランとの金融取引が精細な監視下にあることが挙げられる。最新の事例としては、イランとの間で2500億ドルのマネーロンダリングに手を染めたとして、スタンダードチャータード銀行がアメリカから訴えられる出来事が起きている。

 一方で、イランと緊密な貿易関係を有し、またEUとも友好関係が保証されているアルメニアとの関係を拡大させ、同国の通貨を〔貿易決済に〕利用することは、イランにとって貿易相手と資金の流れを円滑化し、またこうした関係を西側の偵察機関の目から隠すことも可能となる。

 国連安全保障理事会による制裁はイラン系銀行二行のみを対象とするものだが、しかしアメリカとそのヨーロッパの同盟国は、この制裁の範囲を数十行にまで拡大しており、これによりイランにとってユーロやドルによる取引はより困難なものとなっている。

 他方、国連の専門家らで構成されるあるグループは最近、制裁回避の方策を得るためのイラン政府の取り組みについて指摘する報告を行っている。〔‥‥〕アルメニアはイランとの間で違法な金融関係を確立している〔とする国連専門家グループの指摘〕を否定しているが、イラン政府はアルメニアとの関係拡大を諦めてはいない。その一方で、アメリカ当局はアルメニアの友人ら〔=政府当局者〕に対して常に、イランとの関係を〔深めないよう〕警告し、また〔金融〕監督に関する諸法規の厳格化を強く求めている。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:27453 )