サーレヒー外相、カナダ在住のイラン人約40万人の問題解決の必要性を強調
2012年09月11日付 Mardomsalari 紙

 サーレヒー外相は、カナダでのイラン・イスラーム共和国の活動は〔同地に居住するイラン人への〕サービス提供・領事業務に限定されてきたと指摘した上で、「外務省はカナダに住むイラン人同胞が直面する問題を最小限に抑えるために、全力を尽くす所存だ」と述べた。

 アリー・アクバル・サーレヒー氏は「国会ニュース」とのインタビューの中で、イラン・イスラーム共和国はカナダとさほど深い政治的・経済的関係を有しているわけではないと指摘した上で、「カナダにあるイラン・イスラーム共和国大使館はカナダに住むイラン人の同胞40万人に対するサービス提供に、全力を尽くしてきた」と加えた。

 同氏は、外務省は〔世界の〕どこに住もうと、イラン人たちが必要とするサービスを提供する責任を負っていると話し、「イラン人の同胞たちに奉仕することで、彼らがカナダの法律や規則の中で平穏な生活を送り、同時に本国から必要な領事サービスを受け取ることができるようにすることが、われわれの望んでいることのすべてである。こうしたことを除いて、イランとカナダとの間には、政治的関係はまったく存在しない」と続けた。

 同外相は、カナダは国際的な分野でこれといって特別な地位を有しているわけではないと強調し、「 現在、カナダのハーパー政権はカナダという国の全体のうち、ほんの小さな部分を構成しているにすぎない。現政権は連立政権ではなく、過激な新保守主義政権にすぎないのである。彼らがどのような思想を有しているかは、誰が見ても明らかだ」と指摘した。

 同氏は、カナダ政府の思想は国際的シオニズム思想とも適合的だとした上で、「国際的シオニズムを無制限に擁護することが、ハーパー政権の政策の一部をなしている。このことが原因で、カナダの世論は徐々に、反首相的な方向へと動かされていくだろう」と強調した。

 同氏は、カナダ政府が在テヘラン・カナダ大使館を閉鎖した理由は不当で道理に合わないと指摘し、「カナダ政府はイランの核活動がテヘランにあるカナダ大使館閉鎖の理由の1つであるとしているが、しかし実際には、イランの核活動は最近になって取り沙汰されるようになった問題ではない。イランがシリアを支援していることについても、カナダは問題にしているが、しかしカナダ自身、シリア人民の虐殺のために過激派を支援している。このことはカナダの治安機関が自ら認めていることだ」と強調した。

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( 翻訳者:8409013 )
( 記事ID:27629 )