アメリカ製侮辱映画に相次ぐ反発
2012年09月16日付 Jam-e Jam 紙

イラン国連代表「表現の自由を理由にこの事件を看過するわけにはいかない」

 数日前から始まった、イスラームの預言者の聖なる御前に対する侮辱行為への抗議運動は今なお続いており、我が国の高官や責任者らも今回の侮辱行為を非難し、預言者に対する侮辱映画を公開した人物らの逮捕を、アメリカに要求している。

 アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニー司法権長は声明を発表し、最近のイスラームの偉大なる預言者への侮辱行為を非難し、この件に関して諸々の国際機関やイスラーム組織に対して〔毅然とした〕反応を示すよう求めた。

 アーモリー=ラーリージャーニー師は、イスラームの目覚めが〔中東〕地域ばかりか世界をも覆っている現局面において、この侮辱行為の顛末は、世界の抑圧諸国とその配下の者たちにとって忘れることのできない大きな教訓を与えることになるだろうと強調した上で、「アメリカ政府も表現の自由を口実にして、許しがたきこの行為の責任から逃れることはできない」と言明した。

 また、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャニー公益判別評議会議長も声明の中で、預言者の御前に対して侮辱的な映画をアメリカが制作したことについて、赦し難き犯罪行為だとし、世界中のムスリムが一致した反応を示すことで、彼らに対し歴史的な教訓を残すことができるだろうと述べた。

 同師は声明の中で、イスラームの価値観やそれが神聖視してきたものに対して、シオニストや抑圧世界がこれまで長きにわたって攻撃を仕掛けてきた歴史について指摘した上で、「近年こうした動きが増加傾向にあるのは、イスラームの目覚めの波が、シオニストたちと彼らの西洋の支援者たちに恐怖と不安を引き起こしているからである」と論じた。

〔…〕

アッシリア・カルディア教会、アメリカ=イスラエル製侮辱映画を非難

 今回の侮辱行為に対する抗議の声はムスリムだけにとどまらない。イランに住むアッシリア・カルディア教会も共同声明を発表し、この行為を非難しているのである。

 同教会は声明の中で、アッシリア=カルディア派の聖職者および信徒らは、表現の自由という論理のもとで、イスラームの高貴なる預言者を侮辱する内容のアメリカ=イスラエル製映画が上映されたことを厳しく非難している。

 この声明は、テヘラン・カトリック教会のアッシリア=カルディア代理ラムズィー・ギャルモー大司教や、イラン・アッシリア東方教会のマールナルサーイ・ベンヤミン司教、テヘラン・アッシリア福音教会のニーノス・モカッダス=ニヤー司祭らが署名したもので、「このような理由で、我々は一神教の規範や教えに反する、今回の非倫理的な行為への嫌悪の念を表明するものである」と述べられている。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:27658 )