ハーメネイー最高指導者「イラン国民が圧力に屈することはない」
2012年10月04日付 Jam-e Jam 紙


 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、1000名もの若きエリート・才能らと面会し、その中で、・選りすぐられた若者たちの中にみられる歓喜と希望の雰囲気を保持し強化すること、・若き才能がよりいっそう学術的に発展していく可能性を用意すること、・西洋の科学的進歩に対して萎縮するのではなく、学問の内発性に留意すること、・国民の未来に対するエリートたちの責任感を養うこと、・現在の科学的進歩に満足しないこと、などが、国が科学的発展を急テンポで続けていくには必要だとの認識を示した。同師はその上で、「神の恩寵により、イラン国民は若く才能豊かな人的資本という財産と、圧力に対する抵抗によって、狭く危険に満ちたあらゆる道をも乗り越え、幸福の頂きに到達することができるだろう」と述べた。

〔‥‥〕

 同師は、国の歴史的な知的停滞は〔外国に〕従属するような怠慢な為政者たちによって〔イランが〕支配されていたためだと指摘した上で、「世界との間には、まだまだ多くの科学的ギャップが存在する。また、比較的強力なライバルが域内にはいる。こうしたことから、イラン国民の威厳・地位に相応しい地点に到達するまで、科学的発展を急テンポで続けていくことが、是非とも必要なのである」と述べた。

 イスラーム革命最高指導者は科学的発展を急テンポで続けていくためには、何よりも若者たちが人一倍努力をすること、そして西洋の科学的進歩に対して萎縮しないことが必要だとし、「科学的進歩のためには、学問の内発性を基本に据え、それを強化することが重要だ」と強調した。

〔‥‥〕

 ハーメネイー閣下は、学術活動においては国の必要性に留意することが重要だと強調した上で、「一部の報告によると、いまだに学術論文の多くが、国の必要性に目を向けていないという。これは〔国にとって〕損害であり、すべての学術論文が国内で不足しているものを取り除くためのものとなるよう、計画立案することが必要だ」と続けた。

 イスラーム革命最高指導者はまた、若きエリートたちに対して「3つの勧め」として、「精神性を向上させ、魂を浄化すること」「生活の基本的問題に目を向けること」「国や体制が世界の現状の中で置かれている立場を正しく分析すること」を挙げた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに〔‥‥〕、「イラン・イスラーム共和国は過去33年間にわたって、政治、安全保障、軍事、経済、制裁など、さまざまな領域で圧力に直面してきたが、イラン国民は抵抗することで、単にこれらの圧力を無力化させたばかりか、自らを強化させてきたのである」と続けた。

 同師は国の置かれている立場を正しく分析するためには、イスラーム体制の能力や強み、ならびに敵戦線の圧力とその失敗を正しく評価することが必要だとし、「抑圧戦線がイラン国民に敵対しているのは、〔我が国が〕取ってきた一部のスタンスや決定が原因だ、と考えるのは誤りである。これらすべての圧力の根本的原因とは、イラン国民が独立不羈の立場を取り、覇権体制に対して屈服してこなかったことにあるのである」と強調した。

 革命最高指導者は、〔敵が〕イラン国民に対する圧力を増大させている本当の目的とは、〔イラン〕国民に屈服するよう説得することにあるのだとし、「イラン国民はこれまで一度も圧力に屈服したことはなかったし、これからもないだろう。敵が怒り心頭なのも、まさにこれが原因なのだ」と続けた。

 アーヤトッラーハーメネイー閣下はさらに、「イラン国民は自らがもっている天然資源や才能豊かな人的資源に依拠することで、狭く困難な道を乗り越え、神の恩寵によって、現世と来世の幸福と平安の頂きに到達するだろう」と強調した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27775 )