ヴァヒーディー国防相「核兵器など未来の兵器に比べれば大したものでなくなるだろう」
2012年10月29日付 Mardomsalari 紙

 国防相は「抵抗を完成させる最後の要素たる抵抗経済を構築することができれば、我々は勝者となるだろう」と述べた。

 ISNA(イラン学生通信)によると、アフマド・ヴァヒーディー国防相は第一回パッシブディフェンス会議において、「国家の安全を保証する力の指標の中でも、軍事力は基本的要素の一つであり、また最もよく知られた要素でもある」と述べた。

 同氏は「軍事力は国家間の軍事的問題に影響を与えるだけでなく、国際関係にも影響を与える。軍事力は多くの場合、戦争の発生を抑止するために整えられるものであり、孫子の格言にも『戦わずして敵を屈するように戦うべし』とある」と加えた。

 国防相は、「時代は大きく変わろうとしていており、こうした変化は技術の分野で起きている変化に起因している。今や、兵器はただ軍事力を作りだしているだけでなく、国際関係にも影響を与えている。核兵器は単なる一兵器にとどまらず、二つの大国〔=アメリカとソ連〕の間での現存兵器の使用を長年にわたって抑止してきた。実際、核兵器は当時の国際関係を形作っていたのである」と述べた。

 同氏はイランの放送局が人工衛星「ホットバード」や「インテルサット」から排除されたことについて触れ、「衛星放送、あるいは衛星放送という武器は、単なる武器ではない。それは国際関係を規定するものでもあるのだ。我が国の放送局が西洋によって〔衛星放送の発信手段を〕奪われたことは、実のところ、西洋によるわれわれに対する戦争の一部でもあるのだ」と指摘した。

 ヴァヒーディー国防相はまた、「アメリカがミサイル防衛網を開発し、それを世界のさまざまな地域に広げようとしていることは、単なる自らの防衛網の拡大を意図した動きではない。むしろアメリカは、確固たる軍事力を構築し、結果として〔アメリカ中心の〕国際関係を形成することを目論んでいるのである」と述べた。

 同氏は「戦争のない時代がくることを願う」と述べた上で、

軍事力や戦争を回避しようということではない。この20世紀中、さまざまな戦争で2億人が殺されたとの報告もある。そしてそれらの戦争は全て、西洋をその起源としているのである。アメリカが保有する空母の数は、一国だけで、13ヵ国が保有している空母の総数よりも多いと言われている。彼らは世界を戦争の道具で満たそうとし、大胆不敵にも大量破壊兵器の生産を続けているのである。未来の兵器は、核兵器すらもそれに遠く及ばないような〔破壊力を持った〕ものとなるだろう。

と語った。

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( 翻訳者:8409036 )
( 記事ID:28092 )