外務省報道官「カナダ裁判所の判決に対してイランは報復措置を講ずる」
2012年11月06日付 Jam-e Jam 紙

 外務省報道官は、イランの資産に対するカナダの裁判所の判決は、カナダ政府の行動に影響された政治的な措置だとの見方を示し、この件についてイランも対抗措置を講ずると明かした。

 先日、カナダ・オンタリオ州の裁判所の判事が判決の中で、イラン政府に対して数百万ドルの賠償金を求めていたあるアメリカ人家族を支持するかたちで、カナダにあるイラン資産の凍結を命ずる判決を下した。

 ラーミーン・メフマーンパラスト報道官は、この措置を非難した上で、「カナダ政府は〔同国の裁判所による〕こうした行動の責任を負わねばならない。カナダ裁判所のこうした判決〔の正当性〕について政治的・法的に追求する権利が、イランにはあると我が国は考えている」と強調した。

 外務省報道官は、「カナダ政府は可及的速やかに、この手続きを止めるべきだ」と述べた上で、イラン側からの対抗措置について、「カナダ裁判所のこうした措置をめぐる政治的・法的問題に関しては、現在調査中である。〔カナダが犯した〕政府とその資産がもつ外交特権に関する国際法上ならびに〔外交〕原則上の違反に対して、必要な措置を講ずる権利を我が方は保有している」と言明した。

 同氏はさらに、「残念ながら、我々は国際的な規則の侵害を再び目にすることとなってしまった。カナダ・オンタリオ州でこのような判決を下した裁判所は、外国政府ならびにその資産が有する外交特権についての基本原則に反した行動をとっているからだ」と付け加えた。

 同報道官はさらに、「こうしたカナダ裁判所の措置が、カナダにあるイラン大使館の閉鎖と外交関係の停止〔という政府の措置〕と同時期であることは、この判決の裏側に政治的な目的があることをよく示している」と述べた。

 同氏はその上で、「カナダ裁判所によるこの判決は、〔同国が〕国連憲章の原則を踏みにじっていることを示すものであり、1961年と1963年に承認された、外交関係ならびに領事関係に関するウィーン条約の明文に明らかに反している。国際関係における法の支配〔という原則〕に明確に矛盾するものであるのだ」と付け加えた。

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( 翻訳者:8409036 )
( 記事ID:28235 )