ジャアファル・パナーヒー監督の映画がアカデミー賞候補に
2012年12月05日付 Mardomsalari 紙

 アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門最優秀賞の候補作品を掲載した第一次リストが、イラン人監督による映画を含め、発表された。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、アカデミー賞を主催するアメリカ映画芸術科学アカデミーは昨日、ドキュメンタリー部門最優秀賞の候補として、15本の映画を載せた第一次リストを発表した。

 注目すべき点は、このリストにモジタバー・ミールタフマーソブ氏とジャアファル・パナーヒー氏共同制作の『これは映画ではない』が名を連ねていることである。

 「スクリーン・デイリー」が伝えたところによると、アカデミーの会員らは1月10日に、第一次候補の中から5本の映画を2013年アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞の最終候補として選出する予定である。

 今回ドキュメンタリー部門のリストには、『The House I Live In』『シュガーマン 奇跡に愛された男』『The Invisible War』『The Waiting Room』『The Imposter』『壊された5つのカメラ』『The Gatekeepers』『How to survive a Plague』『Chasing Ice』『Bully』など、15作品が候補に並んだ。

 第85回アカデミー賞授賞式は2013年2月24日にロサンゼルスのドルビーシアターにて開催され、世界225の国で同時中継される。

 『これは映画ではない』はこれまでカンヌ国際映画祭で世界に向けて上映され、その後ブルガリアのソフィア国際映画祭ではユネスコ特別賞を受賞している。この作品は数々の外国の映画祭に送られているが、その一方でパナーヒー氏はイスラーム革命裁判所の判決により、出国禁止かつ〔映画監督としての〕活動禁止の処分を言い渡されている。

 イラン映画は昨年、『別離』でアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞したが、今年は『花嫁と角砂糖』が〔候補に〕選出されているにもかかわらず、イスラームの預言者に対する大胆不敵で妄想に満ちた映画が〔アメリカで〕制作されたことへの抗議として、同映画祭へのボイコットを指示した文化イスラーム指導省の映画当局の意見により、今年度はこの世界的イベントを欠席する予定である。

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( 翻訳者:8409020 )
( 記事ID:28556 )