「アンサーレ・ヘズボッラー」と映画関係者、互いにイスラーム指導省前で座り込み集会
2012年12月02日付 Mardomsalari紙

 アンサーレ・ヘズボッラーのメンバーらは一部の映画の上映に抗議するために、アーザル月11日〔12月1日〕、〔映画の上映を許可した〕文化イスラーム指導省前で集会を開いた。これに対し、映画関係者らも同省を守るために彼らの前に立ちはだかり、互いにシュプレヒコールを上げ合った。最終的に現場にいた映画関係者らは声明を発表して現場から立ち去り、その1時間後にはアンサーレ・ヘズボッラーも集会を解散した。

 抗議運動のスポークスマンは11時から始まったこの座り込み集会の冒頭で、裏切り行為を喧伝するような映画の上映許可が取り消されるまで、この座り込みを続けると強調した上で、次のような内容の声明を読み上げた。

聖ムハッラム月に映画機構が不道徳な行為を広めんと放埓な動きを続けていることに対抗すべく、われわれは座り込み集会を開始する。イマーム〔・ホメイニー〕閣下の遺言書のM項にもとづき、こうした行動は「悪を禁ずる」行為に該当するものと、われわれは考える。

当局者たちは、殉教者たちの血の上に自らの地位が築かれているにもかかわらず、〔そのことに感謝することなく〕今や悪しき道徳を広めるために、イスラーム体制の力を利用している。〔殉教者たちへの〕裏切り行為を広めるかのような映画の上映許可がすべて取り消されるまで、責任感高きムスリムたちの抗議は当然のように続けられるだろう。

 アンサーレ・ヘズボッラーは続けて、反イスラーム的な映画を非難するシュプレヒコールをあげ、「この映画は堕落を広めるものだ」「映画の中止はわれわれにとっての正義」「貞節はどこに?文化当局者たちの誇りはどこに?恥を知れ」「このような堕落した映画は中止されねばならない」「誇りを失った当局者は交替すべきだ」などと叫んだ。

 こうした抗議運動に対し、映画関係者らも「映画よ、映画よ、私たちはお前を支持する」「誇り高き指導相を私たちは支持する」などのシュプレヒコールをあげた。その一方で、アンサーレ・ヘズボッラーも映画の上映終了と許可取り消しが実現されるまで、座り込みの抗議を続けると応酬、アンサーレ・ヘズボッラーの抗議者たちと映画関係者たちは互いにシュプレヒコール合戦を繰り広げた。その結果、両者が互いを罵り合う場面も見られた。

 イラン学生通信の報道によると、指導省前で行われたアンサーレ・ヘズボッラーによる座り込み集会が始まる1時間前、映画機構監視評価局のメフディー・アズィーミー局長代行はイラン学生通信映画担当記者とのインタビューの中で、「大臣出席のもと開かれた文化イスラーム指導省映画上映最高会議の見解にもとづき、キサース(同害報復刑)に関するあらゆる種類の誤解や誤った認識を防ぐために、映画『私は母』のエンド部分に対して必要な変更・削除を行うことが決定され、〔同映画の関係者に〕通達された」ことを明らかにしていた。〔‥‥〕

※訳注:映画『私は母』は、若い女性が彼女にレイプを試みた男を殺害する事件が発生、娘がキサース刑(ここでは死刑)に処せられるのを恐れた彼女の母親が、その罪をかぶろうとする内容の映画で、11月29日にイラン国内で上映が開始された。上映初日は立ち見が出るほど、この映画は注目の的となっているという。

アンサーレ・ヘズボッラー、イスラーム指導省内での文化革命を要求

 アンサーレ・ヘズボッラーは文化イスラーム指導省前で行われた集会の中で、一部映画の上映中止を要求した後、同省内での文化革命の必要性を訴えた。

 アンサーレ・ヘズボッラーのある演説者は、問題とされる映画の上映が中止されるまで、座り込みの抗議運動を継続すると強調した上で、「われわれは革命初期に大学で行われたような文化革命が、今度は文化イスラーム指導省内で行われるよう求める者である。このような文化革命は、《イスラーム》という修飾語が付いているにもかかわらず、逸脱・堕落した文化〔を広めている〕指導省内で行われる必要がある」と訴えた。

〔‥‥〕

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(イラン映画協会、活動再開する:協会前では抗議集会)

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:ペルシア語記事翻訳班)
(記事ID:28419)