司法権長官「西洋諸国による思想の押し付けを許してはならない」
2013年01月22日付 Mardomsalari 紙
司法権長官は、「西洋諸国が人権として自ら思い描いてきたものを、メディア支配を通じて〔世界の〕すべての諸国民に強要するようなことを、われわれは許してはならない」と述べた。
ISNA(イラン学生通信)によると、アーヤトッラー・サーデク・アーモリー=ラーリージャーニーは人権最高会議の場で、西洋的人権の理論的基礎や歴史、その二枚舌的な活動に異を唱え、翻ってイスラームの人権理念を明確化することが必要だと強調した上で、「人権をめぐってわれわれが行っている議論は、単に西洋による人権概念を使ったイラン・イスラーム共和国に対する策謀に対抗するためだけでなく、イスラームの見地から得られた真の基礎に基づいて、肌の色や人種を超越した人権尊重の必要性に目を向けるためでもあるのだ」と述べた。
アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官はまた、イスラーム的人権に関する精緻で深遠なる知の体系を突き止め、明確化させ、世界に紹介することの必要性を強調した上で、「イスラーム的人権に関する知は、いかなるイデオロギーや文明にも見られぬ、唯一無二の知の体系である。それに対し、理論的見地からも、実践的見地からも、さらには歴史的比較の見地からも、西洋の暴力の歴史、反人権の歴史を見出すことが可能である」と続けた。
同師は、イスラームこそが人権の普及者であるとし、「西洋諸国は約150年前まで、公然と奴隷制を敷いていた。このような負の歴史を持ちながら、1400年の長きにわたる人権擁護の記録をもつイスラーム諸国〔の人権状況〕について疑問を投げかける権限を自らに与えるなど、実に片腹痛い」と述べた。
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司法権長官は、西洋諸国による文化的侵略や人権概念を悪用した攻撃に対抗し、イスラーム的人権理念を世界に提供可能な概念として広めるためには、人権本部のさらなる努力が必要だと呼びかけ、「理論的研究や実践的活動をバックボーンにして、人権に関する西洋諸国の見方に異を唱えるためには、人権本部をきちんと支援することが重要だ」と訴えた。
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( 翻訳者:8409119 )
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