アフマディーネジャード「武器を降ろすなら、自ら米と話し合う」
2013年02月11日付 Mardomsalari 紙

 アフマディーネジャード大統領は「対話は圧力ではなく、敬意と正義のもとで行われるものでなければならない」と強調した上で、アメリカ政府関係者に向けて「もしイラン国民の前に突き出された武器をしまうのなら、私自身が話し合いを行う」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はバフマン月22日〔2月10日〕の革命記念日の行進で演説を行い、「最近、彼ら自身のレトリックが変わってきた。彼らはより礼儀正しく話すようになっている。彼らは話し合いをしたいと言っている。われわれも、話し合いは衝突よりもずっといい、と言っている。対話にはエチケットがある。革命最高指導者が仰ったように、イラン国民の頭上に武器を構えながら、交渉をしようなどと言うことはできない」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領はまた、「政府が外からも内からも圧力に晒されるとは想定外だ」と述べた上で、「もちろん、最近起きた一部の国内問題は国民に打ち明けるべき重要な問題〔※〕だが、しかし今日は革命の勝利を祝っている国民の気持ちを台無しにべきではないし、親愛なる最高指導者〔のご命令〕もあるので、〔そのことについて話すのは〕後日適当なときにしたい」と語った。

※訳注:2月3日に国会の場でアフマディーネジャード大統領が告発したラーリージャーニー兄弟をめぐる腐敗疑惑のことを指す。詳しくはこの記事を参照。

 アフマディーネジャード大統領は来年に行われる大統領選挙について、「人民の票が単なる紙切れ、単なる数字などと考えるべきではない。人民の票は人民の意思の集合体であり、国民に選ばれた者〔=大統領〕を通じて国に行き渡るものなのである」と述べた。

※訳注:アフマディーネジャードは2009年の大統領選挙で自身が2400万票以上を獲得したことを根拠に、大統領の権限は国会よりも上であると考えている。上記の発言は対立を深めている国会や司法権に対して、自らの優位を誇示する考えから出たものである。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「さまざまな意見〔の持ち主〕が〔大統領選の舞台に〕出るべきである。自分のことを人民に代わる存在であるなどと考えるような者がいてはならない。人民に代わって自ら〔国家の〕意思を決定することができるなどと、短絡するようなことがあってはならない。選挙を管理・操作したいなどと考えている者が一部にいる。偉大なるイラン国民は、〔国民の願望について〕知ったかぶりの人物や組織など必要としていない〔‥‥〕」と語った。

※訳注:上記の発言は、1月上旬に革命防衛隊最高指導者代理のサイーディー師が、革命防衛隊の責務として、「選挙の合理的操作」について言及したことを念頭に置いている。アフマディーネジャードは最近、革命防衛隊とも対立するようになっており、サイーディー師のこうした発言を「選挙への介入」の意思表明として批判している。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29223 )