金角湾地下鉄架橋、ハイピッチで工事中
2013年02月17日付 Milliyet 紙


イスタンブルの公共交通網の重要な結合地点の一つとして設計された金角湾地下鉄架橋の建設工事がハイピッチで続けられている。プロジェクトを10月29日までに完成させるために、懸命の取り組みが行われている。

ウンカパヌ橋のすぐ隣に建設されている、近代建築を反映した地下鉄架橋の最新状況を建築家ハカン・クラン氏がヴァタン紙のメルト・イナン記者に説明した。

■費用は1.8億

クラン氏は、海面から13メートルの高さにつくられた全長430メートルの橋には47メートルの主塔が2本あり、プロジェクトの総費用は1.8億トルコリラだと述べた。

また同氏は地下鉄架橋の構想が最初に持ち上がったのは1985年だと語り、「金角湾に最も安全で耐久性のある橋を建設している。新しくつくられたガラタ橋の橋脚は毎年1,5 センチずつ水の中に沈んでいる。この橋の主塔の橋脚は海底から110メートルの深さまで沈められ、固定されている」と述べた。

■4つの駅ができる

橋を通るタクスィム~イェニカプ間の地下鉄路線は合計5,2キロメートルの長さで、4つの駅から成る。

アヤザア・メトロとマルマライを結ぶ金角湾地下鉄架橋は南西方面ではタクスィムでアヤザア・メトロ、イェニカプでマルマライと空港メトロと繋がる。全てのプロジェクトの完成により、タクスィム~イェニカプ間が8分、オスマンベイ~ウスキュダル間が22分、オスマンベイ~カドゥキョイ間が28分、空港~マスラク 間が56分、マスラク~カルタル間が71分に短縮されることが予定されている。

■「シルエットを隠しているか?」

建築家のハカン・クラン氏は地下鉄架橋の47メートルの2本の主塔がスレイマニエ・モスクのシルエットを隠しているとの批判に対し、次のように答えた。:「スレイマニエ・モスクのシルエットが隠れる唯一の場所は、ウンカパヌ橋のすぐそばにあるソクッル・モスクがある角度だ。吊り橋の特徴を持つ私たちのプロジェクトには2本の主塔がある。もし2本の主塔がつくられなければ、橋脚がつくられるところだった。すると橋の下は鉄のかたまりとなり、ガラタやウンカパヌの方から金角湾を見ると、海の代わりに鉄の脚を見ることになるところだった。金角湾の海岸からウンカパヌ橋を見れば、私の言っていることが分かるでしょう。その景色に満足するなら、私が言うことはありません。」

■船のために50メートル開かれる

橋の建設作業はほぼ完成段階に突入した。建築家ハカン・クラン氏は船の通過のために橋が開かれると述べた。同氏は「ウンカパヌのトンネル入り口にある回転橋は特別な状況で12センチ上がり、1本の回転軸を軸に90度開かれ、船の通過のために50メートルの幅が確保される」と語った。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:29292 )