大統領、「医療制度機構」評議会選への革命防衛隊の介入を批判
2013年02月28日付 Mardomsalari 紙

 アフマディーネジャード大統領は、革命防衛隊であれ、それ以外であれ、治安・諜報機関のような無関係な機関が医療制度機構の〔評議会〕選挙に介入するようなことがあってはならないと述べ、「それについての報告が来次第、私はこの選挙に関して決定を下すことになるだろう」と語った。

 メフル通信によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は閣議の合間に行われた〔ぶら下がりの〕会見の中で〔‥‥〕、「医療制度機構の選挙についてどう思うか。先に述べたとおり、一部の候補者の立候補資格が認められなかったことを理由に、同選挙を無効と判断するつもりか」との質問に対し、「国事ははすべて法律に基づかなければならない。法律を越えた行為は認められない」と語った。

 大統領はさらに、「もし何らかの機関・組織が〔選挙に〕介入し、超法規的な行動を起こしたのなら、それは有効とは見なされない」と付け加えた。

 大統領はまた、〔‥‥〕「医療制度機構は一専門職業組織であり、国の医療制度に属している。〔それとは無関係な〕革命防衛隊の治安・諜報機関やそれ以外の諜報機関が介入するようなものではない。それは良くないことだ〔‥‥〕」と続けた。

〔‥‥〕

 革命防衛隊が医療制度機構の選挙に介入したとされる一部の指摘に対し、革命防衛隊広報担当官は「革命防衛隊の情報〔提供〕行為は完全に合法であり、法的関係機関からの照会に答えたものに過ぎない」と強調した。

 革命防衛隊広報が伝えたところによると、ラマザーン・シャリーフ氏はこの問題について、「医療制度機構選挙に立候補した候補者の資格の有無を調査する過程で、革命防衛隊が行った情報〔提供〕は合法であり、法的関係機関からの要請に応えたものである」と述べた。

〔‥‥〕

 シャリーフ氏は「親愛なる者たち〔=アフマディーネジャード大統領〕はこの問題をメディアの前で取り上げる前に、法的ルートを通じて問題を正しく調査をし、〔一部の候補者の〕立候補資格がなぜ認められなかったのかについて、原因をしっかりと考えるべきである」とした上で、〔‥‥〕「医療制度機構選挙に関する法的関係機関からの照会に対して、革命防衛隊が回答しないことは、〔逆に〕違法行為であるのは明らかだ」と強調した。



訳注:医療制度機構の評議会選挙は2月22日に行われた。その際、立候補した改革派系の候補者120名の立候補資格が認められず、さらにアフマディーネジャード大統領に近い複数の人物の立候補も認められなかった。アフマディーネジャード大統領はこれに強く反発する発言を、これまで繰り返している。なお、改革派系の候補者たちの立候補が認められなかったのは、彼らがシリアのバッシャール・アサド大統領に対し、反体制派の殺害を批判する旨の書簡を送ったことが原因だと考えられている。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29386 )