コウサリー議員、アフマディーネジャード大統領の演説を批判
2013年02月11日付 Mardomsalari 紙
メフル通信からの転載。「春よ、永遠に」と書かれたポスターが見える。その下にいる色白の人物は、アフマディーネジャードの側近のマシャーイー。
メフル通信からの転載。「春よ、永遠に」と書かれたポスターが見える。その下にいる色白の人物は、アフマディーネジャードの側近のマシャーイー。

 国会の国家安全保障委員会のコウサリー議員は、〔アフマディーネジャード大統領が〕バフマン月22日〔2月10日〕の革命記念日の演説で〔次期大統領選挙への出馬が取り沙汰されている〕政府系候補者の選挙スローガンを繰り返したのは、明らかな「選挙操作」であると指摘した。

 モハンマド・コウサリー議員はファールス通信とのインタビューで、「もし『春よ、永遠に』が政府の推す候補者の選挙スローガンならば、大統領がそれをバフマン月22日の行進で連呼するのは違反行為であり、選挙操作である」と述べた。

 テヘラン選出の国会議員であるモハンマド・コウサリー氏は、行進を行ったテヘラン市民の前で行われた昨日の大統領の演説を批判し、「バフマン月22日の行進の演説者は、体制全体がこの1年間に成し遂げた成果を国民に知らせるべきであり、自分のことだけを話すべきではない」と指摘した。

 同氏は、テヘラン市民の前で大統領が行った演説は、政府の成果だけを述べたものだったとし、「残念なことに、大統領は今日の演説で〔守るべき原則を〕守らなかった。来年〔2013年3月21日〜〕以降、大統領となる人物が彼の行動を繰り返さないことを、われわれは願っている。選挙の候補者になろうという人物は、一般国民に向けられた演壇は体制全体のものであって、政府だけのものではないということをしっかりと認識すべきだ」と付け加えた。

 コウサリー氏は「逸脱したサークル」のリーダーと言われる人物〔=アフマディーネジャード側近のマシャーイー〕の選挙スローガンとされる「春よ、永遠に」が、〔アフマディーネジャード大統領の演説のなかで〕数回にわたって繰り返されたことについて、「もしアフマディーネジャード氏によって演説の中で3回以上、また演説の締めくくりの箇所で連呼されたスローガンが、次期〔大統領〕選挙で政府の推す候補者のスローガンであるのなら、それはまったくの違反行為であり、一種の選挙操作である」と明言した。

※訳注:ここでコウサリー議員がアフマディーネジャードの言動を「選挙操作」として批判していることの背景には、革命防衛隊が次期大統領選挙を「操作」しようと考えているとして、アフマディーネジャードが同隊をたびたび批判していることが挙げられる。コウサリー議員は元革命防衛隊の司令官。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29224 )