国防相「イスラエルによる対シリア攻撃はアメリカのゴーサインによるもの」
2013年05月06日付 Jam-e Jam 紙

 国防相は最近のシオニスト体制による対シリア攻撃に対して、「地域におけるシオニスト体制の冒険主義的行動は、反シオニズムの波をさらに荒れ狂ったものにするだろう」と述べた。

 メフル通信の報道によると、第125回地方州訪問として、他の閣僚らとともに西アゼルバイジャン州を訪れたアフマド・ヴァヒーディー司令官は、「シオニスト体制によるシリアへの攻撃はアメリカのゴーサインによって行われたものであり、〔シリアで暗躍する〕お雇いテロリストとエルサレム占領体制の支持者たちとの関係を暴露した」と述べた。

 同氏は、シオニスト体制の邪悪な行動は地域全体を危険に陥れる可能性があると指摘した上で、「こうした無駄な動きは、彼らの力を示すものではなく、むしろ同体制が地域情勢を前にして、策を失い、困惑の度を深めていることを示すものである」と語った。

メフマーンパラスト報道官「地域諸国は警戒せよ」

 外務省報道官はシオニスト体制によるシリア攻撃を非難した上で、地域諸国に対して、今回の侵略行為に対して、高い意識を保ちながら立ち向かうよう呼びかけた。

 ラーミーン・メフマーンパラスト報道官はファールス通信とのインタビューで、地域諸国の連帯とシオニスト体制の脅威に対する見解の一致を強調、さらにイスラエルによる対シリア攻撃と、預言者ムハンマドの教友フジュル・ビン・アディーの廟に対する不敬行為〔※〕には、意味深なつながりがあるとした上で、「シオニスト体制とその支持者たちは、イスラーム諸国間の民族的・宗派的対立を煽ろうとしている」と述べた。

※訳注:4月下旬に初代イマーム・アリーの支持者として知られたフジュル・ビン・アディーの廟がシリア反体制派によって襲撃され、暴かれたことを指す。同廟はダマスカス近郊にある。襲撃したのはサウジの国教で反シーア的なワッハーブ派とも言われており、これに対してイランやレバノン・ヒズブッラーが強く反発している。



(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


関連記事(イラン国防相「最初の過ちは最後の過ち」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29890 )