エジプト:「司法会議」が裁判官らの分裂をもたらす
2013年05月10日付 al-Hayat 紙


■エジプト:「司法会議」が裁判官らの分裂をもたらす

2013年5月10日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ムスタファー】

エジプト破毀院は昨日(9日)大統領決議での検事総長の任命を無効とする判決に反対するタラアト・アブドゥッラー検事総長の訴えを検討する期日を、来月末を設定した。このことは、危機解決に向けての政権と司法当局の間の努力が困難に直面するであろうことを意味する。一方「裁判官クラブ」は司法当局法案可決の延期にこだわり、大統領府が呼びかけた「司法会議」への出席を保留した。法案の可決は、会議で結論が出るはずであるが、クラブはそれを年末前に予定されている代議員議会選挙の後まで延期されることに固執している。

またムハンマド・リファーア・アッ=タフターウィー官房長官は15日以内に司法会議の第一回会合が高等裁判所本部で開催される見込みだと述べ、ムハンマド・ムルスィー大統領がその会議の一部に出席すると付け加えた。しかしエジプト裁判官クラブのアブドゥッラー・ファトヒー代表はクラブ内の共通の方向性としては「会議欠席」だと強調した。

またファトヒー氏は本紙に対し、以下のように表明した。「裁判官らは、数名の者が出席することに対して保留の考えをもっている。その数名は過去に司法当局を攻撃していた。またわれわれは会議で提示される諸法案がシューラー議会に提出されることを拒否する。シューラー議会は暫定的に立法権を有している。われわれはこのことが新代議員議会選挙まで延期されることを求める」また来る日曜日に裁判官クラブが最高司法評議会との会合をもつ予定であり、そこで「われわれの保留と、歩みよりのための試みを示す」と指摘した。

(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:幸瑞 )
( 記事ID:29920 )