フランス、シリア会議へのイランの参加に反対姿勢崩さず
2013年05月27日付 Mardomsalari 紙

 フランス外相は、シリア問題をめぐって開催が提案されている和平会議へのイランの参加に否定的な姿勢を示し、イランは紛争に関与しており、和平に関心などないなどと根拠薄弱な主張を繰り広げた。

 ロイター通信がアブダビから伝えたところによると、フランスのローラン・ファビウス外相はセルゲイ・ラブロフ露外相とジョン・ケリー米国務長官を〔パリで開かれる〕夕食会に招き、その中でシリア問題について話し合いを行う予定となっているという。

 ファビウス外相はアブダビに向かう飛行機の中で、バッシャール・アサド政権が協議の席に着くことに同意しても、「双方〔アサド政権側と反体制勢力〕をテーブルに着かせる」ことのできるような魔法の杖は存在しないと述べた。

 ロシアは、米露両政府の提案によって数週間以内に開催されることが予想されているシリア会議に、イランも参加すべきだと力説しているが、ファビウス外相はイラン人将校がシリア国内に潜り込んで作戦を指揮しており、またヒズブッラーもシリアに入り込んでいると主張、交渉のテーブルにイランの場所はないとの姿勢を示した。

 同外相はさらに、「ロシア側はイランをジュネーブでの会議に参加させたいと考えているが、しかしわれわれはそれに反対である。なぜなら、イランは政治的解決の道を追求してはおらず、その逆に戦闘の中に直接身を投じているからだ」と付け加えた。

 同外相はまた、イラン核問題をめぐって、〔イランと〕米仏露を含む大国との複雑な交渉が数ヵ月以内に行われることを踏まえるならば、シリア会議への参加の許可をイランに与えることは、核交渉を困難なものにする可能性があると述べた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30132 )