バスィージ長官、イランがアメリカと交渉するための3条件を指摘
2013年06月01日付 Mardomsalari 紙

 「被抑圧者の動員(バスィージ)」機構のモハンマド・レザー・ナグディー長官は、「アメリカがペルシア湾地域や〔イラン周辺〕地域から基地を撤去し、シオニスト略奪体制への支援から手を引き、人権分野における犯罪行為を悔い改めて真理の道に立ち帰らない限り、我々は決してアメリカと関係を確立することはない」と述べた。

 イラン労働通信の報道によると、ナグディー氏はアルダビールで開かれた大学関係者らとの会合の中で、「今日、バカの一つ覚えのようにアメリカとの妥協・関係確立を口にする連中も、アメリカの本質が何であるかを承知しているのである〔‥‥〕」と述べた上で、次のように言明した。

何千もの罪なき人々の血に染まったかぎ爪をもつ国と妥協することは、実際誤った考え方であり、無用である。我が国民はきたるホルダード月24日〔=6月14日、次期大統領選が行われる日〕に、敵や抑圧者らに対し強烈なしっぺ返しを食らわせ、また騙されている国内の人々に対しては、アメリカとの関係は恥辱以外の何物をももたらさないということを、しっかりと警告することになろう。

 同氏はまた、覇権体制とイスラーム的イランが、文化・政治・経済のあらゆる領域において全面的に対峙していることに触れた上で、「今やアメリカは、国内治安の面で多くの問題に直面しており、この難題の解決のために、ホワイトハウスは揺れに揺れているのである」と語った。

 同氏は〔アメリカの〕周辺国やその国民のアメリカに対する反感も、同国が直面している安全保障問題の一つとなっていると指摘した上で、「アメリカの詐欺的政策にとって、安全な場所はもはやどこにも存在しないのである」と述べた。

 ナグディー氏はさらに続けて、「我々の敵は今や、この〔イラン〕国民が有する画期的なイスラーム文明を、可能なあらゆる方法を用いて、骨抜きにし、信頼に足らぬものであるかのように示そうと躍起になっている。その一方で、イラン国民は依然として、大々的に敵と対峙しているのである」と続けた。

 同氏はまた、「もし〔アメリカとの〕交渉によって我が国の経済が強くなるのであれば、王制時代にそうなったはずである。しかし実際のところ、彼らがイランに手を伸ばしてきた目的とは、〔イランを経済的な窮地から救うことではなく〕一方的な関係を作って、自らの腐敗した考え方を維持しようというものにすぎないのである」と述べた。

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( 翻訳者:8411100 )
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